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マネー研究所
カリスマの直言

北朝鮮とミャンマーに注目する理由ロジャーズ・ホールディングス会長 ジム・ロジャーズ氏

2013/3/7

カリスマの直言

前回はアジアの大国である中国とインドについて私の考えをお伝えした。今回は、アジアの中で投資先として私が注目している2つの国──北朝鮮とミャンマーを取り上げてみようか。

北朝鮮の経済的な変化はあっという間に起きる

シンガポールを拠点に活躍する世界的投資家、ジム・ロジャーズ氏

私と妻のペイジは2007年に北朝鮮に行ったことがある。平壌にも、DMZ(DeMilitarized Zone:非武装地帯、軍事境界線を挟み南北に2kmずつ幅4kmで設定されている)にも行ったよ。わずか4日間の旅行だったけれど、北朝鮮の経済について明るい見通しを持つようになった。

まず第1に、この国には天然資源がたくさんある。第2に労働力。教育水準が高く、よく訓練された安価な労働力をたくさん持っている。第3に、最も重要なことでもあるが中国と国境を接している。

「北朝鮮は独裁国家じゃないか?」と、言われるのは当然だけれども、新しい指導者には期待を持てる、と私は思っているよ。北朝鮮の今のリーダーは若い男性であり、スイスで教育を受けている。そう、彼は他の国と自国の違いに気づいているはずだ。例えば欧州と比べて北朝鮮の経済状況が悪いことに。

でも、もっと重要なことは、彼が北京やモスクワに行ったことがある、ということだ。そして、他の元社会主義国の指導者たちと交流があるということだ。「なぜ、他の元社会主義国は経済発展しているのに、北朝鮮は昔のままなのか?」と考えざるを得ないだろう。

こういうふうに、指導者が何を学び何を感じているか知ることで、その国が将来進む方向を読み解くことができる。

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