~韓国 韓国式ファストフード~

新鮮な野菜と魚介類を一緒に揚げれば、ソウルならではの路上のスナックができあがる。(C)dbimages / Alamy

ソウルをはじめとする韓国の町では、いろいろな魚介料理などが路上で調理されている。

ソウルの街に夕闇が迫ると、明るく照らされた屋台の中で、料理人たちが大きな中華鍋に火を入れる。香辛料の匂いがあたりに満ちる頃、テントのような覆いを張りめぐらせた一画は、巨大な食堂街へと姿を変える。カウンターには円筒形や四角形、球形の食べ物が並ぶ。その味を知らない人は、見慣れない形や色の食材が並ぶ様子に、いまひとつ食欲がわかないかもしれない。だが思い切って口に運べば、その勇気はきっと報われるはずだ。

軽食にぴったりなのはキムパプ(のり巻き)やティギム(魚介類や野菜の天ぷら)。マンドゥ(餃子)やオデン(練り物)は、冬場に好まれる。どの店にもあるのがトッポギ(餅)で、野菜と一緒にコチュジャンのたれでいためて食べる。お好み焼きに似たチヂミはいろいろな種類があり、緑豆の粉で作るピンデトックもそのひとつだ。串焼きの種類も豊富。デザートには韓国風のワッフルや、シナモン風味のあんを詰めたおやき風のホットックがおすすめ。

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■ベストシーズン  大半の屋台は夕暮れ時に開店し、午後11時頃に店じまいする。週末には閉店時間を延ばす店も。夏場のパッビンス(果物などを使った氷菓)や冬場のスープなど、季節限定の味もある。

■旅のヒント  鐘路はソウルを東西に貫く大通りで、屋台の味を探訪するには一番のスポットだ。新村や明洞、あるいはターミナル駅の周辺もいい。仁寺洞地区の古い路地では伝統的な餅菓子やいろいろなスイーツが味わえる。

【見どころと楽しみ】
<韓国料理>
・韓国ではどんな料理にもキムチが付いてくるため、その味のとりこになる旅人も少なくない。野菜をにんにく、唐辛子、ショウガ、魚介類などと一緒に漬け込み、素焼きのかめで発酵させて作る。
・いろいろなスープやプルコギ(焼き肉)も韓国の食卓には欠かせない。ビビンバはご飯、キムチ、肉や魚介類、卵を一緒に盛りつけた一品。

(日経ナショナル ジオグラフィック社)

[『一生に一度だけの旅 世界の食を愉しむ BEST500』の記事を基に再構成]

『一生に一度だけの旅 世界の食を愉しむ BEST500』(日経ナショナル ジオグラフィック社、7800円[コンパクト版は2940円])では、活気あふれる市場から、高級レストラン、見事なぶどう畑や幻の香辛料、熟練の技を継ぐ醸造所、農家の台所まで、世界各国の食文化を巡る旅を紹介している。 http://nng.nikkeibp.co.jp/nng/shop/detail.php?id=264

一生に一度だけの旅 世界の食を愉しむ BEST500

著者:キース・ベローズ他.
出版:日経ナショナルジオグラフィック社
価格:7,800円(税込み)

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