都内5カ所で速度テスト スマホ向け格安通信の実力

図1 MVNO(仮想移動体通信事業者)のサービスでは、日本通信やインターネットイニシアティブ(IIJ)などのようにSIMカードだけを提供し、ユーザーが端末を用意する場合が多い。端末によって使うSIMカードのサイズが異なるので注意しよう(左は標準サイズ、右はmicroサイズ)

大手の携帯電話事業者より月額料金を低く抑えた、スマートフォン向けサービスの人気が高まっている。NTTドコモからネットワーク設備を借りるMVNO(仮想移動体通信事業者)が提供するもので、今年(2012年)の春から夏にかけて最大75Mbps(メガ・ビット/秒)のLTE 方式に対応するサービスが増えてきた。大手のサービスでは月額のパケット通信料が5000~6000円ほどかかるが、これを半分以下に減らせるのが魅力だ。

こうしたMVNOのサービスは、一部の家電量販店などに販路が限られていた。ところが、2011年秋にイオンが全国の主要店舗で、2012年5月にはアマゾンジャパンがネットでそれぞれ独自サービスの販売を始めたことで、一般ユーザーにも利用が拡大している。

だが、料金が安い分、使い勝手は悪くないのか――。LTE回線と3G(第3世代携帯電話)回線を使う主な9つのMVNOサービスについて、実際の通信速度を中心に検証した。

端末を別途用意し、SIMカードを差し替える

通信回線と端末をセットで提供する大手とは異なり、MVNOは回線を使うための契約情報を記録したSIMカードを主に提供する(図1)。端末をレンタルや販売しているMVNOもあるが、選択範囲は狭い(図2)。

図2 MVNOが月額1000円弱で端末をレンタルするサービスもある。NTTコミュニケーションズはモバイルルーターを提供。NECビッグローブは3G対応サービスではスマートフォンも提供する

ユーザーは別途端末を用意して、SIMカードを差し替えて使う。SIMカードのサイズが2種類あるので、標準とmicroのどちらのサイズであるかを確認しておく。

手持ちの端末が使えるかどうかは、MVNOのWebページなどで動作確認の対象機種になっているかどうかを確かめておく。大手事業者から入手したスマートフォンやモバイルルーターなどが使えるが、端末にSIMロックがかけられている場合は、ショップで解除してもらう必要がある。

今回は、Android(アンドロイド)スマートフォンのSIMカードを差し替えるか、あるいはモバイルルーターのSIMカードを差し替えてスマートフォンを接続するかのどちらかの方法で、東京都内の5カ所で通信速度を測定した。

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