「やる気」だけでは成果が出ない時代 必要な3つの力

2013/9/30
経済成長が順調で、モノがどんどん売れる時代は、最低限のスキルとやる気があれば、仕事で一定水準の成果を出すことはそれほど難しくありませんでした。しかし、産業構造の変化のなかで、仕事に求められる力も変わりつつあります。これからの時代に求められる力について、キャリア開発の研究・コンサルティングの専門家である高橋俊介さんに聞きました。

産業構造が製造業中心からサービス産業中心へ変化し、それに伴い私たちの働き方も大きく変化しつつあります。それにともなって仕事で求められる能力も変わりつつあります。

例えば日本人は物事を“やる気”に集約させる傾向があります。高度経済成長期のような、モノがどんどん売れる社会では、最低限のスキルとやる気さえあれば、営業は比較的しやすかった。いわゆる「プッシュ型営業」というものです。何度も足しげく通って名刺を置いて頑張ることが結果につながりやすかったのです。

しかしながら、現代のようにモノとサービスがあふれ、第一線の仕事が複雑化、高度化する中では、スキルとやる気だけではなかなか結果に結びつきにくくなりました。

目の前の顧客のニーズを的確にくみ取る感受性や、それに応じて、適切な提案を行う応用力が問われる時代になったのです。

これは、時間的制約を受けざるをえないワーキングマザーや介護をしている人にとってはチャンスといえるでしょう。「頑張れば報われる」という仕事スタイルがスタンダードな中では、“長さ”や“頻度”などの量的インパクトが重要でした。ところが現代は、量的なボリュームが必ずしも成果と比例しない複雑な消費社会です。質的な成熟度が求められるのです。

もう一つ、これからの時代に仕事で必要とされる能力が“巻き込み力”です。育児や介護と仕事を両立させようとすると、やはり人の助けを借りる機会は数多く出ててきます。感じよく「ずうずうしく」人の力を借りることが大切なのです。

“感受性”“応用力”“巻き込み力”をどう育むかがポイントです。