スマホの怪現象 iPhoneで出くわす「なぜ?」の秘密

事例7:送られたはずのメールが届かない

図7 メールが相手に届かない場合の例。送信先ユーザーが使用しているメールサーバーで、迷惑メールとしてブロックされている可能性がある。この場合、送信元ユーザーにはエラーメールなどが届かないので、未送信に気付かないことが多い

送られたはずのメールがいつまでたっても届かない、あるいは、送ったはずのメールが相手に届いていない――。メールにまつわる怪現象の中で、これらが最も困るケースだ。

原因の一つとして考えられるのは、送信先のメールサーバーで、迷惑メールと判断されることだ(図7)。メールサーバーが、迷惑メールかどうかを判断する方法は複数ある(図8)。その一つは、メールの内容で判断する方法。メール内に、迷惑メールにありがちな単語や文章が含まれている場合などは、そう判断する。

図8 送信先メールサーバーでの迷惑メールの判断基準例。最近増えているのは、送信ドメイン認証による判断。送信元がこの認証に対応していないと、そこからのメールは全て迷惑メールだと判断される恐れがある

送信元のメールサーバーで迷惑メールと判断することもある。セキュリティー会社などは、迷惑メールを頻繁に送信しているメールサーバーをブラックリストに登録している。送信先メールサーバーでは、そういったブラックリストを参照し、登録されているメールサーバーからのメールを遮断する。

「送信ドメイン認証」で判断するケースも増えている。これは、メールを送信したメールサーバーを検証する仕組み。迷惑メールの送信者は、送信元のメールアドレス(ドメイン名)を詐称することが多い。そこで、送信元メールサーバーが名乗ったドメインの「DNSサーバー」にアクセスし、そのメールサーバーが本当にそのドメインに属しているかを確認する。確認に失敗した場合には、迷惑メールだと判断する。

図9 米グーグルのWebメールサービス「Gmail」の迷惑メールフォルダー例。迷惑メール対策機能が付いたメールソフトやメールサービスでは、迷惑メールが特定のフォルダーなどに振り分けられる。送られたはずのメールが届いていない場合には、まずはそれらを確認する

効果的な対策ではあるが、送信元が送信ドメイン認証に対応していないと、まともなメールであっても迷惑メールと判断される恐れがある。どうしてもメールが届かない相手がいたら、この可能性を考慮して、企業やインターネット接続事業者の担当者に問い合わせよう。

迷惑メールとして誤判定されたメールは、迷惑メールフォルダーに割り振られる場合があるので確認してみよう(図9)。ただし、誤判定されたメール全てが迷惑メールフォルダーに保存されるとは限らないので要注意。送信ドメイン認証などでは、メールの受信前に通信を遮断することがある。

(日経パソコン 勝村幸博)

[日経パソコン2012年12月10日号の記事を基に再構成]

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