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働き方・学び方
集まれ!ほっとエイジ

2012/9/28

集まれ!ほっとエイジ

――在職中に、定年後も働こうと思ったら、気持ちも行動も変わるのでしょうね。

西山 がらっと変わります。ある大手飲料メーカーの58歳の部長が講演が終わった後、私のところに来て、がんばろうと思うのですが、あと2年で定年だと思うとがんばれないと言うのです。それで、「一人コンサルになって、いまの仕事を請け負いでずっとやっていけばいいんですよ」と話したら、一気に表情が明るくなりました。

「60歳以降もバリバリ働く人」に4つの特徴

――60歳になっても働ける人と言うのはどういう人なのですか。

西山 60歳以降、バリバリ働いている人10人を調査しまして、どういう特徴があるか、調べたのですが、4つ特徴がありました。1つは、10人とも常に学んでいて、積極的でした。人生にポジティブな姿勢がずっと続いている。2つ目は対人関係力が高い。これが9人でした。3つ目が自分の売り物を持っている。これが9人。このスキルでは自分は負けないといったものです。そのうち7人が資格を持っていました。資格は、会社を辞めると自分を証明するものがなくなりますので、大事な証明書になるようです。

最後が、仕事を始めたきっかけですが、7人が自分から売り込んでいるんです。売り込む相手はすべて知り合いですが。

――大事なのは現役時代に培った人脈ですか。

西山 会社にいるときは嫌な性格の人でも仕事は来るわけですよね。嫌な性格でも出世したりするわけです。離れてみると、そういう人には仕事は回ってこない。あの人に頼んでみたいと後輩に思わなければ、仕事はもらえないわけです。

自分でアプローチし、平社員から社長に

――スキルと言う言葉を使うと専門性の高さが求められる感じがしますが、総務関係の方だとコーディネートする力や全体を見る力が求められるのでしょうか。

西山 地域に戻ってNPOの事務局長をやっていた人が言っていましたが、自分には何の専門性もないと思って手伝い始めたら、地域の人の中では自分が一番仕事ができたというんですね。考えてみればその人は40年も総務畑を歩んでいるんですから、すべて段取りがいいわけです。

定年以降の人を4分類してみました。一つの軸は引き続き雇用されるかどうか。勤めるか、それとも独立自営するか。もう一つの軸は、前の仕事と関連の深い仕事をするか、新規の仕事をするのか。これで4つに分かれます。サラリーマンを長くやってきたわけですから、引き続き雇われて、前の仕事に関連の深い仕事をするのが一番難易度が低いわけです。

ある大手電機メーカーの部長さん。定年で辞めていろいろなところに応募したのですが、全然決まらず、仕方がないので人材紹介会社をとばして、自分でアプローチしたところ、あるIT企業に入りました。赤字でどうしようもない会社だったのですが、自分が培ってきた自治体の人脈があって、クラウドコンピューティングの事業を伸ばして、業績は黒字転換。平社員で入ったのですが、半年ごとに出世して、この4月から社長になってしまいました。

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