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働き方・学び方
集まれ!ほっとエイジ

2012/9/28

集まれ!ほっとエイジ

――サラリーマンとして過ごしてきた人たちは、働いていたほうが元気なのでしょうね。

西山 それは間違いないですね。よく「定年になったら趣味に生きろ」とか「隠居しろ」とか言われますが、趣味で同じ満足度を得られる人は少ないと思います。仕事で満足が得られるように訓練されてきたわけですから。

いまの理想は「夫婦元気で留守がいい」

――働き続けることの利点は何ですか。

西山 1986年に一番ヒットしたCMで「亭主元気で留守がいい」というのがありますが、これは原始時代以降ずっと、そしてこれからも真理だと思います。

「元気で」というのは「働いている」というのが前提だと思います。だから「振り込みがある」ということです。「留守で」というのは外で仕事をするということですよね。ところが定年になって仕事がなくなると、「元気で振り込みがある」というのがなくなって、いままでいなかった人が家にいるわけです。ダブルで効いてきてしまう。

あのCMは四半世紀前のCMですから、いまだったら、「夫婦元気で留守がいい」なんでしょう。

45歳はサラリーマン人生の中間点、以後は自分磨きが必要

――70歳まで働くためには準備が必要だと思います。いくつくらいから準備が必要ですか。

西山 サラリーマンの生涯を見ますと、22歳くらいに新卒一括採用で入社すると、激烈な出世競争モデルがあるわけです。そこでいい仕事をしたらリターンとして役職をもらえ、年収も上がる。ピラミッド構造ですから、全員が上までは行けない。ちょうど真ん中のところが45歳です。45歳くらいで、だいたい上限に達してしまい、先が見えてしまう。そこから先は別のインセンティブを自分で作っていかなければいけないと思います。世の中で通用するように自分を磨いていくことが必要です。

45歳まではローテーションとかでいろいろな職場を経験して、後半、出世モデルが通用しなくなると、ある特定の仕事に比較的長く従事する。そこで、専門性が問われてくる。これを社外にも通用するようにすることが大切です。

――西山さんが専門性を高めるため、経営学博士をとられたのは何歳のときですか。

西山 45歳のときです。

――西山さんのように会社の中に新しい仕事を作るというのはいいですね。会社にいながら、スキルを磨いたり、講演会で話したり、ものを書いたりすることは、やれるなら、やったほうがいいのでしょうね。

西山 それは、自分の時間を使ってやるべきですね。大事なのは、いままでやった仕事はフローで処理しているんですけれど、新しく立ち上げようとする場合には、全体を体系化しなければならない。勉強が必要です。

会社での経験、4分の1は社外で通用しない

――会社の中では通用していたのだけれど、一歩会社の外へでて客観的にみたら、通用しなかったりするんですね。

西山 背後の理論も合わせて持っていく必要がある。私の調査で、たとえば経理部門にいて、別の会社へ行って経理をして、経験がどれくらい使えるかを聞いたのですが、75%が使えて、25%が会社固有のものでした。

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