旅行・レジャー

一生に一度だけの旅(ナショジオ)

旬の味に舌鼓を打つ 食を愉しむ旅(1) ナショナル ジオグラフィック日本版

2012/4/28

 食の冒険は、旅に鮮やかな彩りを添えてくれる。訪れた場所に思いをはせるたびに、私の心には、その土地にまつわる忘れがたい体験、食べたものや一緒に食べた人たちのことがよみがえる(キース・ベローズ)――。ナショナル ジオグラフィック誌がセレクトした特別な旅を紹介する「一生に一度だけの旅」。今回は全7回で世界の食を愉しむ旅をお届けします。

~南ドイツ アスパラガス祭り~

 南ドイツのアスパラガス三角地帯には美味を求めて大勢の人がやってくる。

マンハイムの市場でホワイトアスパラの皮をむく料理人たち。最高級品は茎が真っ直ぐで白い。(C)Andrew Cowin/German National Tourist Office

 南西ドイツのバーデン・ヴュルテンベルク州にあるシュヴェッツィンゲンは、普段は静かなところだが、毎年5月の第1土曜日には、群衆や楽団、アスパラガスの屋台で大にぎわいとなる。アスパラガス祭りは、音楽と踊りとパレードで「王様の野菜」を称えるイベントだ。

 祭りの主役は、茎が石膏のように白いホワイトアスパラである。かつては王侯貴族だけが味わえる貴重な野菜だった。

 アスパラガス祭りは4月から6月の旬の時期に開かれる。この間に7万トンものアスパラガスが消費され、レストランはアスパラガスの特別料理を出す。2大生産地、バーデン・ヴュルテンベルク州とニーダーザクセン州のいたるところで祭りが開かれ、アスパラガスに目がない食いしん坊は主にこの2つの地域に集まる。

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