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3D放送やスマホアプリ、地デジ移行後のテレビ局が挑む新戦略 日経エンタテインメント!

2011/8/29

2011年7月24日の地デジ完全移行は、日本のテレビ放送にとって1つの節目となりました。そして、地デジ移行後も「テレビ」の進化は、まだまだ続きそうです。視聴者のテレビ離れや広告収入の減少といった不安要因が以前からささやかれる中、民放キー局をはじめとする各局は、新たな事業の柱を育てようと、さまざまな取り組みを始めています。テレビ局がどのような事業展開を進めようとしているのか、そして視聴者はどのようなサービスを利用できるのかを、日経エンタテインメント!誌が展望します。
情報通信総合研究所主任研究員の志村一隆氏。著書に『明日のテレビ』『ネットテレビの衝撃』(写真:中川真理子)

地デジ化後の変化を予想する際に、必ず言及されるのが先行する米国の事例だ。2年前に完了した米国の地デジ化は、単に「アナログからデジタルへ」という信号の転換にとどまらず、テレビとネットとの融合を強力に推し進める契機となった。米国のテレビ事情に詳しい情報通信総合研究所の志村一隆氏は、「日本でも近い将来テレビは劇的に変わるだろう」と語る。

既に米国では、地上波の4大ネットワークのうちNBC、ABC、Foxが参加している動画配信サービスの「Hulu」や、月額固定料金で映画・ドラマをストリーミング視聴し放題のサービス「Netflix」など、インターネット経由で番組を配信する「クラウド放送」が充実している。日本でも「NHKオンデマンド」をはじめ各局が放送を見逃した視聴者などに向けて番組のネット配信を行っているが、まだ利用者は少ない。それが一気に活性化し、「番組は好きな時間に好きな場所で見るというスタイルが一般化する」と志村氏は言う。

■ネットとの融合や連携が進む、これからのテレビ

2番目に予想される変化は「マイチャンネル化」。検索機能が利用できるようになるなど、テレビ局や番組表を意識せず、自分の好みに合った番組を効率的に集めて見られるようになる。音楽に例えるなら、iPodの出現で「アルバム単位」で聴いていたのが、「1曲ずつ」集めてプレイリストを作れるようになったイメージだ。視聴者は、必要のないものを見なくて済むようになる。

さらに、今までネットの専売特許だった“番組をシェアする”という視聴習慣がテレビでも行われるようになる。番組を見ながら批評し合ったり、お気に入りの動画のURLをメールで送ったりするといった楽しみ方が生まれる。一方通行のテレビ放送から視聴者が“参加”するソーシャルメディアへの移行という変革が起こるということだ。

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