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飛行機や鳥、観光望遠鏡で「ワンフィンガー撮り」

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NIKKEI STYLE

行楽シーズン真っ盛り、観光地や野外活動でiPhoneを使って写真撮影を楽しむ人も多いことだろう。しかし、被写体が遠くにいて、思うようなアップの写真が撮れない場合、どうしたものか。本シリーズ「iPhone撮影塾」で以前に取り上げたテクニックのおさらいも兼ねて、今回は、自前の双眼鏡を使うだけでない、ありあわせのツールでしのぐ、ちょっとした「裏技」を紹介しよう。

iPhoneと望遠鏡の間に指1本

観光地や天文台、展望台でおなじみの「観光望遠鏡」。コインを入れて一定の時間のぞける据え付けの望遠鏡だ。羽田空港の展望デッキには観光望遠鏡が数台設置されている。

これにiPhoneをくっつけてみよう。「iPhone撮影塾」の1回目で紹介した双眼鏡を使って遠くの被写体を狙うのと同じ原理だ。ただし今回は、望遠鏡につけるアダプター無しでの撮影に挑戦してみた。

iPhoneのレンズ中心と、望遠鏡の接眼レンズ中心をゆっくり合わせてみると、画面の向こうに景色が見える。

画面のほとんどが黒く、全体に視野が広がらない場合には、iPhoneと接眼レンズの距離を離してみよう。そのときこんな手を使ってみてはどうか。

指を1本、iPhoneと望遠鏡の間に挟んでレンズからの距離をかせぐ。名付けて「ワンフィンガー撮り」。固定するのはなかなか難しいが、これで撮影の視野は大きく広がるはずだ。

さあ、観光望遠鏡のコイン投入口に100円玉を入れて、150秒1本勝負。時間制限を気にしながらの撮影はなかなか緊張する。ちょっとしたゲーム感覚で挑戦してみよう。

もうひとつのフィンガー撮り

ワンフィンガー撮りは慣れるのにかなり時間がかかる。私も羽田空港で2000円をつぎ込んでしまったほどだ。もう少し簡単な手段はないか。そこで、iPhoneと望遠鏡の間を離す小道具を工作して、今度は別の場所で東京スカイツリーの撮影に挑んだ。

iPhoneのカメラレンズをふさがない程度の穴があり、10~15ミリメートルの高さがあるものは--。ペットボトルのふたに穴を開けたり、粘着テープの芯を使ったり、いろいろと試した。接眼部分の形が望遠鏡によって異なるが、足指を開くスポンジ製の健康グッズは素材が柔らかいので比較的使いやすかった。

2013年5月現在、ビルの展望台としては日本一の高さを誇る横浜ランドマークタワーの展望フロアは、視界が良好であれば東京スカイツリーや富士山が望める。また六本木ヒルズの屋上は展望台に窓がないため、よりくっきりとした写真が撮影できるのでおすすめだ。

ところで、一昔前はデパートの屋上などいたる所に設置されていた観光望遠鏡は、あまり見かけなくなった。

最近はビルが軒並み高層化し、プライバシーの問題も生じたほか、よほど高い建物でない限り、特別な景色と感じられなくなってしまったのも理由のようだ。デパートの屋上が高いと感じた時代から、街の風景もそれだけ変化したということだろう。

また、別件の取材で東京タワーを訪れたときも観光望遠鏡は見当たらなかった。気になったので後で広報に聞いたところ、観光望遠鏡は撤去され、現在は好きな位置から複数人で風景を楽しめるようにと双眼鏡を直接貸し出しているそうだ。

日本望遠鏡工業会によると「遠くの景色を独り占めできるよりも、みんなで共有する方が今の時代に合っているのかもしれない」という。大手メーカーではテレビ画面付きの観光望遠鏡も販売している。みなさんも出かけた先で観光望遠鏡を見かけたら、iPhoneを使ってその場にいる人や交流サイト(SNS)で写真を共有してみてはいかがだろう。

無料で楽しめる野鳥撮影

野鳥の撮影にもこれに似た方法が使える。全国には「バードサンクチュアリ」と呼ばれる野鳥の保護区がある。サンクチュアリ内では双眼鏡や観察用スコープを提げた愛好家が珍しい鳥が来ていないか目を凝らしている。一般の来場者や子供でも気軽に観察が楽しめるよう、スコープが据え付けてあるところが多い。

東京・練馬にある「光が丘公園バードサンクチュアリ」で、設置されているスコープを拝借した。スコープには接眼部分の目当てをひねって引き出せるものもあるため、「ワンフィンガー」も5円玉も使わずに済む。これでバッチリ落ち着いて撮影できる。ただ、撮影に集中するあまり、みんなが利用するスコープを自分だけで独り占めしてしまわないようご注意を。

また野鳥や来場者のためにも、シャッター音を消せるカメラアプリもおすすめしたい。私は「マナーカメラ」(有料)を使ってみたが、他にも同様のアプリがあるので、自分に合ったものを探そう。当然フラッシュは使わないこと。

報道の現場で機材を他社のカメラマンから借りるのは、カメラマンとして名折れ。現場に赴く前に、被写体との距離を調べておき、携行するレンズを決めるところから私たちの仕事は始まっている。しかし、やむを得ない状況下では「裏技」が功を奏する。

かの戦場カメラマン宮嶋茂樹氏は「アラブの春」の取材でエジプトのカイロ国際空港に到着するやいなや機材を税関に没収されたものの、すかさず同業者からカメラを借り受け、取材を続行したという。手ぶらで帰るか、機転を利かしてなんとか形にするか--。何が起こるか分からない現場では、状況判断もカメラマンとして重要な能力だ。現場の環境を味方につけて、印象的な写真を撮影しよう。

(写真部 小林健・寺沢将幸)

 米アップルのスマホ「iPhone5」のカメラ機能は8メガピクセル。この画素数は2004年のアテネ五輪で世界中のプロカメラマンが使用した当時の最新型一眼レフとほぼ同じ。ならば報道カメラマンの経験と技術でiPhoneは取材現場でも使えるのでは――。そんな発想で始めた企画「iPhone×Press Photo」。日経写真部のカメラマン2人が一眼レフの代わりにiPhoneを手に現場を巡り、関連機材やアプリケーションを使いながら新たな写真表現を探る。日経写真部は公式ツイッター@nikkeiphotoで【iPhonegraph】としてiPhone写真を掲載。「iPhone×Press Photo」では野球編、ラグビー編などiPhoneで撮影した写真特集を連載中。

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