スマホでラジオに再び活気、世界の放送を手の中に

2014/2/2

デジモノNAVI

ラジオ放送──聴く人が減少しているといわれていた音声メディアが、ネットに対応することで再び脚光を浴びている。スマートフォン(スマホ)やパソコンで、何千という膨大な数のラジオ局を聴けるようになったのだ。アプリを利用すれば、番組内容のチェックやリスナー投稿も簡単。改めて、その方法を基礎から見てみよう。

スマートフォン(スマホ)やタブレットでラジオ放送を聴いている人が増えている。聴いているのは、インターネット経由で番組を配信する「ネットラジオ」と呼ばれるものだ。

現在、NHKなどのラジオ放送は、ネット経由で簡単に聴取できるようになっている。また、世界中には数多くのネットラジオ局があり、バラエティーにあふれた番組を聴ける。

ネットラジオには、従来のラジオ放送に比べて、いくつもの利点がある(図1)。まずは専用機器が不要で、手持ちのスマホやパソコンで気軽に聴けること。ともするとラジオは古いメディアという印象もあり、今からラジオを聴くために数千~数万円の機器を購入するのをためらう人も多いだろう。でも、手持ちのスマホで聴けるとなれば、試さない手はない。

図1 ネットラジオとは、インターネット経由でラジオ番組を配信するサービス。ネットに接続可能なスマホ、タブレット、パソコンなどで聴取できる。手持ちのスマホなどで気軽に聴けて、リスナーがTwitterなどでコメントを共有できるなど、従来のラジオよりも便利な面が多く、利用者も増大している

音質が良い点も重要だ。電波で受信するラジオは、場所によっては電波が弱かったり、他地域の放送と混信するなどの理由で、受信できないこともある。家電製品などが発生するノイズが影響し、聞き取りにくいケースもある。ネットラジオなら、インターネットが利用可能であれば、クリアな音声で聴ける。

そして最も重要なのが、ネットラジオならではの付加機能を利用できること。例えば、Twitter(ツイッター)などのSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)と連携し、リスナーや出演者がリアルタイムでコメントを共有することができる。従来のラジオ放送に比べ、より参加型のメディアに生まれ変わっているのだ。

そのほかにも、番組で流れている楽曲の情報を即座に公開するなど、従来のラジオにはない便利さを備えるようになった。

ラジオはネット配信の利便性を生かし、新しいメディアへと進化しているのだ。

放送局から個人まで千差万別

図2 ネットラジオには、2つの形態がある。一つは、実際に放送している番組を、ラジオ局がネットに再配信するというもの。難聴取対策などが目的で始まったサービスだ。もう一つは、ネットラジオだけを流している専門局。音声配信のみのため参画の敷居が低く、世界中に数多くの専門局がある

ネットラジオを配信している放送局には、大きく分けて2つの形態がある(図2)。

一つは、従来のラジオ局が、放送と同じ内容のものをインターネットで再配信しているもの。難聴取地域への対応などが本来の目的だった。国内では、NHKをはじめ、TBSラジオ、文化放送、ニッポン放送といった多くの民放、さらに地域に根差した情報発信を行うコミュニティーFM放送局が、ネット配信を実施している。諸外国のラジオ局も、ネット配信をしているところが多い。

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