男性の場合、障害になるのは昼食だという。丼ものや麺類をやめて、総菜の多い弁当や定食に変更する。夕食で居酒屋に行くなら肉、魚、豆などを積極的に食べて、ご飯ものは頼まない。
□ 夜よく眠れず、日中に急に眠くなる |
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□ 砂糖入りの食べ物、菓子を頻繁に食べる |
□ 炭水化物を取らないと落ち着かない |
□ 中性脂肪の数値が高くなってきた |
□ 食事を変えていないのに太ってきた |
□ 年々疲れやすくなっている |
□ ぐっすり眠れず、目覚めが悪い |
□ 肉や魚をあまり食べていない |
低血糖症は、残念ながら一般的な健康診断や人間ドック
では分からない。下記の項目に心当たりがあれば、
低血糖症の予備軍かもしれない。チェックしてみよう
一方、女性の場合は、甘いものが手放せず挫折する人が多い。空腹時にチョコレートなどを食べると、血糖値が一気に上がる。おやつはナッツや、チーズなどのたんぱく質がいい。「甘いものを食べたくなったら体を動かしましょう」。
食べる順序も大切だ。「懐石料理やフランス料理のイメージで食べてください」。たんぱく質や食物繊維を先に取ると、血糖値の上がり方は緩やかになる。パンを食べるなら、その前に豆乳を飲むだけでも効果的だ。
運動も取り入れよう。「食後にすぐウオーキングするなど筋肉を動かすと、糖が使われ、インスリンの分泌が少なくてすむ。低血糖症でうつ症状がある人も、山登りをしているときにおにぎりを食べても症状が出ないことがあります」。 数日間試しただけでも、眠気ややる気の低下といった症状が改善し、快調に過ごせることを実感するはずだ。「低血糖症のほかにも、鉄や亜鉛不足でもうつ症状は現れます。食事を見直すことは、体の健康だけでなく心の健康にも直結するのです」。
アドバイザー
溝口徹さん
新宿溝口クリニック院長。神奈川県出身。福島県立医科大学卒業。日本初の栄養療法専門クリニック「新宿溝口クリニック」を開設。栄養学的アプローチで精神疾患の治療に当たる。『「うつ」は食べ物が原因だった!』(青春出版社)など著書多数。
新宿溝口クリニック院長。神奈川県出身。福島県立医科大学卒業。日本初の栄養療法専門クリニック「新宿溝口クリニック」を開設。栄養学的アプローチで精神疾患の治療に当たる。『「うつ」は食べ物が原因だった!』(青春出版社)など著書多数。
(ライター 小林浩子)
[日経おとなのOFF2012年7月号の記事を基に再構成]