今、引っ張りだこなのは誰? 求められる女性声優の条件日経エンタテインメント!

一方、今回ランクインした坂本真綾や「魔法少女まどか☆マギカ」の主人公・鹿目(かなめ)まどかを演じて一躍注目を集めた悠木碧(ゆうきあおい)のように、花澤と同様に子役経験者が力を発揮する例も少なくない。幼少時から舞台やドラマで芝居に接してきた経験が、声の演技においてもプラスに働くのかもしれない。女性1番手の数が釘宮や花澤に続く福圓美里(ふくえんみさと)も、劇団を主宰するなどマルチに活動している。

声優専門事務所の養成所や子役に続く、第3の声優への道となりはじめているのが、大手芸能事務所やレコード会社による大型のオーディションだ。これまでは、慣習などの違いから、声優専門事務所以外のプロダクションが声優・アニメ業界に参入するのは難しいという意見も根強かった。だが、ソニー・ミュージックエンタテインメント傘下のミュージックレインが2005年に実施した「ミュージックレイン スーパー声優オーディション」を機に改めて注目されるようになった。この時の合格者が、戸松遥豊崎愛生(とよさきあき)、寿美菜子、高垣彩陽(たかがき あやひ)の4人。個々の演技や技術に対する評価が高く、音楽ユニット「スフィア」として、アイドル的な成功も収めたためだ。

なかでも幅広い活動が目立つのが戸松。演技に対するアニメ関係者からの評価が高い彼女だが、実は東宝芸能主催の第6回「東宝『シンデレラ』オーディション」の最終審査に残ったという経歴も持つ。このため、声優としては異例の水着写真集を2冊発売するなど、タレント色の強い活動も展開する。

こうした流れを背景に、ホリプロは2011年10月に行った「第36回 ホリプロタレントスカウトキャラバン」を、初めて声優アーティスト発掘を目的に位置づけた。このオーディション出身の大橋彩香が放送中の「エウレカセブンAO」のメインキャストに抜てきされるなど、早くも活躍し始めている。さらに、エイベックスも現在、老舗声優事務所の81プロデュースと組んだ「アニソン・ヴォーカルオーディション」を、ポニーキャニオンも「ぽにきゃん声たまオーディション」を開催中だ。

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