今、引っ張りだこなのは誰? 求められる女性声優の条件日経エンタテインメント!

アニメ制作の現場では、ほぼすべての作品の配役がオーディションで決められている。人気の高さや経験はひとまず置いて、監督や音響監督がその作品の役柄に合うかどうかをチェックしたうえで声優を決めていく仕組みだ。そんな今の制作陣から求められる声の持ち主である14人の顔ぶれを見ると、アイドル的な人気を持つ声優、男性の声が得意な人、声を使い分けるカメレオン型など、様々なタイプが人気と分かった。なお、上位の14人については、「日経エンタテインメント!」誌に「アニメWiki」を連載中の吉田尚記氏に、その特徴を解説してもらった。前ページの表1の中に掲載したので、参考にしてほしい。

対照的なトップ声優の2人

「女性声優“1番手”出演数ランキング」の上位3人

トップは釘宮理恵。ヒロイン数では1つリードされたものの、主人公は同じく4回務めた花澤香菜がこれに続いた。いわば当代のトップ女性声優であるこの2人だが、いくつか対照的な面がある。

まずは声質の違い。釘宮は「灼眼(しゃくがん)のシャナ3-Final-」のシャナや「劇場版ハヤテのごとく!」の三千院(さんぜんいん)ナギに代表されるような、声に幼さを感じさせるキャラクターを演じることが多い。一方の花澤は「ブラック★ロックシューター」の黒衣(くろい)マトや「ロウきゅーぶ」の湊智花のような、元気さや強さの中にも落ち着きが伴うキャラクターを演じるのが特徴だ。

声質のほかにも、釘宮が声優養成所を経てデビューしたのに対し、花澤は子役を経て声優を始めたという経歴の違いもある。

現在、声優になるには声優事務所の付属養成所を経てデビューというのが主流。「けいおん!」の秋山澪役でブレイクした日笠陽子や、昨年「花咲くいろは」の松前緒花役の好演が光った伊藤かな恵など若手の人気女優や、白石涼子佐藤利奈といった実力派まで幅広い人材を輩出している。

エンタメ!連載記事一覧
エンタメ!連載記事一覧