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生まれたときから不況 「そこそこ」志向のデフレ世代

働く女性の25年 世代別研究(3)

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NIKKEI STYLE

 バブル経済真っ盛りの88年に創刊した日経WOMANは、2013年4月に25周年を迎えた。この四半世紀で、働く女性たちはどのように変化してきたのだろう。そして、今後どのような道を進んでいくのだろうか。「女性と仕事」をメインテーマとするジャーナリストで昭和女子大学特命教授の福沢恵子さんと、世代・トレンド評論家でマーケティングライターとして活躍する牛窪恵さんに話を聞いた。3回目の今回は、不況しか知らない「デフレ世代」を紹介する。

30代前半・デフレ世代は個性&地元を重視

生まれたときから不況の日本しか知らないこの世代。就活は超氷河期で大変苦労をした。同じく就職に苦戦していた団塊ジュニアの先輩たちを見て、早くから心構えをしていたため、生き残りのためのスキルや個性を重視する傾向がある。「会社は頼りにならないということを早くから悟っており、手に職をつけて自分の力で道を切り拓いていこうという気概がある」と福沢さん。

同世代の有名人
 蛯原友里(33歳)・椎名林檎(34歳)・柴咲コウ(31歳)・竹内結子(32歳)・仲間由紀恵(33歳)・長谷川京子(34歳)・広末涼子(32歳)など

また、彼女たちが中高生だった時代あたりから、イオンなどの大型ショッピングセンターが郊外に続々出店。わざわざ都心部に出なくても、買い物などを楽しめるようになっていった。その流れも後押しとなって、地元志向が高まっていく。

攻めの姿勢のバブル世代の背中を見てきた団塊ジュニア世代とは一線を画し、デフレ世代は不況に対応して守りに入る傾向が強い。

「留学や上京など外に出て勝負するよりも、地元のつながりを守り、身の回りの小さな幸せを大切にしたいという気持ちが強い。親元を離れずに、地元大学への進学、地元企業への就職を望む人が多いのも、この世代の特徴です」と牛窪さん。

また、デフレ世代が求めるのは、「そこそこ」の満足感。「大成功する」「一旗あげる」などの大きな野望は持っていない。「『等身大』を望みつつも、バブル要素を実は兼ね備えている団塊ジュニア世代からさらに脱力し、頑張らなくても得られる『まずまず』のラインをクリアすれば、満たされた気持ちになるのです」(牛窪さん)。

自分らしい幸せがうれしい 会社に見切り、独立・企業する人も

そして、時代とともに多様化していくワークスタイルの中から、自分らしいセレクトをすることに楽しみを見出す、というのも彼女たちの特性。

「あくまでも自分にとって、"正しい""楽しい"という感覚を重視。自分なりにカスタマイズした道で幸せを得ている、という感覚がうれしい」(牛窪さん)。「ある程度企業で働いたあと、独立して起業家として活躍する人が多いのもこの世代」(福沢さん)。

ただし、自分カスタマイズした道で失敗をしたり、満足できなかったりした時には、ガックリと落ち込みやすいので注意が必要だ。

この世代の力を引き出すには、本人の意思に関心を持ち、理解を示すことが有効。「あなたの考え方はおもしろいね」「新鮮な視点だね。もっと聞かせて」など、その人の価値観を評価するといい。

反対に、価値観を否定するような言葉はNGだ。「そんなの現実的じゃないよ」などと切り捨てるような言い方をされると、意気消沈。また、本人はできているつもりの仕事に対して、「どうしてこんなことができないの?」とダメ出しを受けると、存在を全否定されたようにへこんでしまうことも。

不況の中でサバイバルする方法を模索し続ける、堅実かつハングリーなデフレ世代。それゆえに、社会や組織に対する不信感も抱えている。

「いざとなった時に生き残れるよう、スキルを身につけるなどして備えることは大切だし、組織は依存できるものではなく利用するためのツールだと思っていても構わない。ただ、"会社なんて信用できない"という態度を露骨に出しすぎないよう注意して」と福沢さん。

不信感をあらわにして必要以上に会社と距離をとるのではなく、適度に歩み寄ることでうまく共存できるようになっていくはずだ。

デフレ世代の強み&弱み
【強み】「堅実に自分を高めようとする」
 実力がなければ生き残れない、という危機感がある世代。企業に頼れなくなるような、いざというときのために、手に職をつける努力を惜しまない。
【弱み】「共感されないと落ち込んでしまう」
 不安や迷いを常に感じつつも、自分なりに頑張ってきた彼女たち。築き上げてきた自分の価値観を、否定するような言葉にモチベーションが下がる。

この人たちに聞きました

福沢恵子(ふくざわ・けいこ)
ジャーナリスト・昭和女子大学グローバルビジネス学部特命教授。1983年早稲田大学政治経済学部卒。在学中に女子学生の作る就職情報誌「私たちの就職手帖」を創刊、初代編集長を務める。卒業後、朝日新聞記者を経て1990年にフリーランスのジャーナリストとして独立。「女性と仕事」を中心テーマに、就職、起業、人材開発などについての執筆や講演を行う。2003年~2006年東京家政大学人間文化研究所助教授、2006年~2007年同客員研究員。2007年~2010年日本女子大学客員教授などを経て、2013年より現職。専門はキャリア開発論、ジェンダー論、メディアリテラシー。
牛窪恵(うしくぼ・めぐみ)
マーケティングライター。インフィニティ代表取締役。財務省財政制度等審議会専門委員。1968年東京生まれ。日大芸術学部映画学科(脚本)卒業後、大手出版社に入社して編集、PR担当後、転職し、2001年に起業。トレンド、マーケティング、小売流通、ホテル、旅行関連などをテーマに執筆、講演を行う。テレビ番組のコメンテーターも務める。主な著書に『男が知らない「おひとりさま」マーケット』『独身王子に聞け!』『ただトモ夫婦のリアル』(いずれも日本経済新聞出版社)ほか。2013年、経済産業省「ダイバーシティ経営企業100選」サポーターに就任。公式ブログ「牛窪恵の気分はバブリ~♪」

(ライター 西門和美)

[nikkei WOMAN Online2013年4月12日付を基に再構成]

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