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20~30代が注目するオーガニック&エココスメ

トクするエコ☆ 楽しいエコ

牛窪恵

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NIKKEI STYLE

 新しいことを始めたくなるこの時期、「春コスメ」にわくわく胸を躍らせている女性も多いことでしょう。
 春の新商品や新色が気になる一方で、「今年こそ"エココスメ"(=オーガニックコスメ)にチャレンジしたい」と話す女性たちも多いもの。聞いてみると、「肌によさそう」「環境にいい」「やさしい気持ちになれる」などが、その魅力のようです。
 ある調査でも、「オーガニック化粧品に興味アリ」と答えた女性が、なんと4割強(42.6%)(クロス・マーケティング「オーガニック化粧品に関する調査」/2011年)。
 ではいま、20~30代女性たちは、どんな「エココスメ」に注目しているのでしょうか。

2012年3月、節水を呼びかけるヘア&ボディケアブランドが日本に初上陸した。その名も「STOP THE WATER WHILE USING ME!」。

「"私"を使っている間は水を止めて!」とのメッセージがそのままブランド名になった同商品は、2010年に環境先進国のドイツで誕生したエココスメだ。

フラワーショップでアルバイトするA子さん(20代)は、この「STOP THE WATER~」のネットショップを知り、シャンプーを買ってみた。「ボトルに大きな文字でブランド名(メッセージ)が書かれているけど、オシャレで押し付けがましくない。気軽にエコできる感じがよかった」と話す。

ラインアップは、彼女が買ったローズマリー&グレープフルーツのシャンプーのほか、オレンジ&ワイルドハーブのシャワージェル、レモン&ハニーのソープなど5品。

メッセージだけでなく、製品そのものもエコ発想で作られている。100%天然由来の原料を使用し、合成着色料や保存料を使わず、動物実験も行わない、といった具合。「そういうこだわりが、またカッコイイ」とA子さん。

一方、「海外発のエココスメは多いけど、私は肌が弱いから、日本人の肌に合ったものを使いたい」と話すのは、静岡市内のオフィスで契約社員を務める、B子さん(30代)。

B子さんがこの春から使い始めたのは、「chant a charm(チャント ア チャーム)」というスキンケアブランドのエココスメだ。 オーガニックコスメを輸入販売するネイチャーズウェイ(名古屋市)が、長野や山梨の自社農園で無農薬栽培した植物エキス(保湿成分)を採用。日本人の繊細な肌を意識して、国産のハーブ原料にこだわって作っているという。

これまで「オーガニックコスメ」と聞くと、「肌にやさしい一方で、お手入れに手間がかかる」とのイメージを持っていた、B子さん。「でも、『チャント ア チャーム』は"落とす(クレンジング&洗顔)"と"与える(化粧水)"の2ステップでいいから、すごく簡単。性格がアバウトな私でも使いやすい」と笑う。

また、「エココスメは、長く使い続けてこそ。買いやすさも大事なんです」と力説するのは、子育てをしながらIT企業に勤めるC子さん(30代)。彼女がエココスメを買う場所は、近所のスーパー「イオン」だ。

スーパーで買える大人気の韓国コスメ

一児(3歳)のママであるC子さんが「癒されたい」と思うときに買うのは、顔のうえに貼って(置いて)使うマスクシート(リアルネイチャーマスク)。ブランドは、韓国のショップコスメ市場NO.1と言われる「THE FACE SHOP(ザ フェイス ショップ)」だ。原料に、フラワーエキスや漢方を採用、化学薬品の使用を極力抑えた自然派コスメである。

以前、このマスクシートを、友達の韓国旅行のお土産にもらったことがあり、香りや使用感が気に入っていた。ただ、日本国内では買いづらく、「誰かが韓国へ行く度に「買ってきて」とお願いしていた」とC子さん。

それが2011年4月、イオンリテール(千葉市)が日本総代理店となったことで、いまは日本全国のイオングループの店舗で買えるようになった。マスクシートは1枚100円(税込)からと手軽だから、C子さんも仕事の疲れがたまると、イオンで「買っちゃえ」と手を伸ばすそうだ。

B子さん同様、当初はエココスメに馴染みがなかった彼女だが、「毎日のように手にとるものだから、エコでないコスメを使うと(環境に悪いのではと)罪悪感がある。いまはパッケージを見るだけで、いいことしてるかも、って幸せな気分になれる」と話す。

冒頭でご紹介したとおり、いまや4割強(42.6%)の女性が興味をもっている、オーガニックコスメ。だが、同じ調査で「実際に使用した経験がある女性は?」と見ると、まだ2割弱(16.1%)しかいない。

ただ、A子さんやB子さんは、「エココスメを使うようになって、前より自分の体や環境のことを考えて、商品を選ぶようになった」と話してくれた。そして、次のような変化も。

「『STOP THE WATER WHILE USING ME!』のシャンプーを買ってから、シャンプーするとき、水の出しっぱなしが気になり始めた。こまめにシャワーを止めるようになりました」(A子さん)

エココスメは、身近に置いて毎日のように使うもの。だからこそ、エコの意識改革にもつながりやすいのだろう。

コスメ作りは「お菓子づくりみたい」

都内のメーカーに勤めるD子さん(20代)は、すでにエココスメ歴3年のヘビーユーザー。今年はさらにステップアップし、「手作りエココスメ」にハマっているという。

D子さんが使っているのは、石澤研究所(東京都渋谷区)の「Natural Laboratories(ナチュラル ラボラトリーズ)」。

ハーブ水やドライハーブなどを素材のまま販売する手作りコスメで、肌タイプや好みに合わせて好きなように配合し、自分好みに作ることができる。キャッチコピーは「お菓子づくりみたいに、カンタン! 自然素材の、肌に優しい、手作り化粧品」。

D子さんは「初めは、自分にできるか不安だったけど、やってみたら実験みたいで楽しくて」と満面の笑みを見せる。HPにさまざまなレシピが紹介されており、最初はグリセリン (45ml、1050円)とハーブ水(100ml、2100円)の2つを混ぜることから始めたそう。

「ちょっと眠れないなあ」と思ったとき、リラックス効果が期待できる「カモミール」を東急ハンズで買い足すなどして、いろんなバリエーションの化粧水作りを楽しんでいるそうだ。

「自分で作るから、何が入っているか分かって安心。市販のエココスメの原料にも、めちゃめちゃ関心が出てきた」と言う。

女性にとってのエココスメは、単に肌や髪の汚れを落としたり、潤いを補給するだけのものではない。自分と毎日のエコな生活をつなぐ、オシャレなツール。さらには、ライフスタイルそのものをエコへと導く、貴重な存在でもある。

今後、より手軽で魅力的な商品が増えることで、エココスメが広がっていくのは間違いないだろう。

[nikkei WOMAN Online2012年4月4日掲載]

牛窪恵(うしくぼ・めぐみ)
マーケティングライター。インフィニティ代表取締役。財務省財政制度等審議会専門委員。1968年東京生まれ。日大芸術学部映画学科(脚本)卒業後、大手出版社を経て2001年に起業。トレンド、マーケティング、小売流通、ホテル、旅行関連などをテーマに執筆、講演を行う。2012年4月から東京女学館大学講師、テレビ番組のコメンテーターも務める。主な著書に『男が知らない「おひとりさま」マーケット』『独身王子に聞け!』『ただトモ夫婦のリアル』(いずれも日本経済新聞出版社)など。

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