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歯周病にならない歯磨き法、ご存じですか? 歯周病チェック&対策(2)

2013/9/22

 歯周病は放っておくと妊娠トラブルや生活習慣病にもつながることをご存じだろうか? しかし安心してほしい。初期段階なら「ホームケア」で治せるからだ。歯茎に違和感を覚えたら、まずは歯科医院を受診し、チェックとセルフケアの指導を受けたい。歯周病の影響や進行については、前回の記事を参考に。ここからは、具体的な歯周病の治療法と予防法を紹介しよう。

■ 歯科でチェックを受け、フロスや歯間ブラシの併用を

 初期の歯周病はブラッシングなどのセルフケアで改善する。「1日最低1回は、プラークをしっかり落とすことが大切。歯周病菌は酸素に触れると活動が弱まるので、歯周ポケットもプラークをかき出して空気に晒すことが基本」と東京医科歯科大学の和泉雄一教授。歯茎から血が出ても、プラークをかき出すことが最優先。炎症が治まれば出血はしなくなる。

 日本歯科大学東京短期大学の野村正子准教授は、「セルフケアに加え、半年に一回は歯科医院で歯周病チェックを受け、歯科衛生士から歯磨き指導を受けて」とアドバイス。セルフケアのポイントは、フロスや歯間ブラシを併用すること。それでプラークの除去率が上がる(図1)。

図1 歯周病の予防、基本は半年に一度の歯科チェックと、日々の歯磨き

■ まずは半年に1回、歯医者で定期チェックを

 歯科での定期チェックでは、歯周ポケット内のプラークや歯石を除去してもらおう(治療目的なら健康保険の対象となる)。このとき、自分が使っている歯ブラシやフロスなどを持参し、使い方をチェックしてもらい、口の状態に合ったものか、プロに見てもらうことも大事。受診は歯周病専門医を。「日本歯周病学会のサイト ( http://www.perio.jp/ )では登録している近隣の歯科医院が検索できます」(野村准教授)。「1日に何度も歯磨き剤をつけて磨くと、口腔内がスッキリする分、かえって磨き残しが多くなることも。ブラッシングでは歯磨き剤の使用頻度をおさえることも大切」

【 歯周病治療の流れ 】

図2 細い器具を歯と歯茎の間に入れ、歯周ポケットの深さを測定する(歯イラスト:三弓素青、以下同)

1. 初診

 口の中の状態や歯茎の腫れ、出血など気になる症状と生活習慣などの問診が行われる。歯周病はほとんどの歯科医院で保険診療が可能。

2. 検査

 目盛りのついた細い器具を歯と歯茎の間に入れ、歯周病の進行の目安となる歯周ポケットの深さを測定(図2)。場合によってはレントゲンで骨の状態を確認。

3. 基本治療

●プラーク・歯石の除去
●ブラッシング指導
●生活指導

 クリーニングできちんと歯石、プラークを除去してもらった後はホームケアが治療の中心になるので、ブラッシングの指導を受けることが最も重要。生活上の悪化因子(ストレス、睡眠不足など)の改善も必要だ。

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