お腹を凹ませられないと腰痛発生、呼吸も浅くなる

お腹が太る原因は、さらにもう一つある。

それは、現代特有のデスクワークによる運動不足だ。広島国際大学保健医療学部の蒲田和芳准教授は、「今のオフィスで働く人は男女を問わず、普段、座り続けて仕事をしているために、胸、お腹、脚の付け根までが、縮んで弛緩している。これにより、お腹周囲が休みがちになり、お腹を引き締められない。また、呼吸も浅くなり代謝も悪くなる」と説明する。

内臓脂肪が増えると内側から押し出すように腹圧がかかりお腹がせり出す。このときに腹筋群で支えられないと背骨のうち腰椎のわん曲が強くなり、この影響で腰痛を起こす人が少なくない。内臓脂肪が増えたときこそ、体幹部の強化が必要だ

お腹周囲の筋肉が使われないので、内臓脂肪たっぷりのお腹は無防備に出てしまう。このとき腰椎のわん曲が強くなるために、腰痛が起こる人もいるほどだ。

対策としては、「体の前側を伸ばす、裏側を鍛える、そして下腹を締める習慣をつけること」と蒲田准教授は話す。

運動は、脂肪がつきやすい体質の改善にも効果的だ。

「筋肉を収縮させる運動をすると、その時点だけでなく、その後も筋肉にはブドウ糖が取り込まれやすくなる」というのは、首都大学東京大学院の藤井宣晴教授。太りやすい体質=インスリン抵抗性をリセットできるのだ。そのためには、「ドキドキと心拍を感じるレベルでの運動を生活に取り入れることが必須」だという。

ここまでで、我々のお腹の中の代謝や、筋肉の状態について、もうおわかりいただけただろう。「食べ方」「お腹のコア力」「代謝力」の3方向から、腹やせをスタートしよう。

(日経ヘルス編集長 藤井省吾)

[日経ヘルス・フォーメン2011夏号の記事を基に再構成]

日経ヘルス・フォーメン2011夏では、特集『日本男子の腹やせ!』で腹が出るメカニズムと腹やせのための3大ルールを紹介

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