ヘルスUP

健康づくり

体重が急に増える40代は男性ホルモンの危機 日経ヘルス・フォーメン

2011/8/26

 若いころほど食べてはいない。なのに太りやすくなった――。実は男性ホルモンの減少や運動不足が大きくかかわっている。体を動かし、筋肉をつけて男性ホルモンを増やすことが必要だ。

 20代のころに比べたら、食事をセーブしているという人も多いだろう。そもそも、どうして太りやすくなったのだろうか?

 「男性ホルモンの量も大きくかかわっている」というのは、帝京大学医学部泌尿器学講座の堀江重郎主任教授。

 男性ホルモンは、筋肉の量や代謝を保つ働きをする。だが、何もしないでいると40代ごろから分泌される量が減る。それにつれて、内臓脂肪も増えてくるのだ(下のグラフ)。

男性ホルモンが下がると内臓脂肪が増える  テストステロン値が下がると、内臓脂肪が増えることを示したのが上のグラフ。40代の壮年期から内臓脂肪が右肩上がりに増えていくのがわかる。(データ:帝京大学医学部・堀江重郎主任教授発表資料より)
40代は60代よりも男性ホルモンが少ない  健康な81人の成人男性を、20~30代、40~50代、60代以上の3グループに分け、唾液中のテストステロン(男性ホルモン)量を2時間置きに採取して変化を調べた。すると40~50代の平均数値が最も低かった。(M.Yasuda,The Journal of Men's Health&Gender,Vol.4,2,149-155)

 しかも、もっと深刻な現実がある。活性型の男性ホルモンの量を唾液で検出すると、40~50代の男性は、20~30代はもちろん、60代よりも低かったのだ。

ホルモン低下による太腹サイクル  男性ホルモンは、“達成感で増える”ホルモン。仕事がうまくいかないと低下し、結果的に代謝も低下し、太腹を加速。太って活動が減ると、さらに低下し、仕事にまで響く悪循環に。

 「おそらく、仕事のストレスのせい。男性ホルモンは、競争や、競争後の達成感で増えるという特徴がある。仕事がうまくいっていると増えるが、結果が出ないと抑制される。『今日も楽しかった』と、夜に思えるならOKだが、『ああこれじゃ認められない』と感じるなら危ない」と堀江主任教授。

 特に、「朝の勃起がいつもなくなっているようなら、ホルモンも低下した証拠。男性ホルモンが担う判断力や決断力も低下する可能性がある。しかも疲れやすくなる」(堀江主任教授)。

 だが、こんな男性ホルモンの低下を取り返す対策が見つかっている。それは体を動かすこと。筋肉を使うと、ホルモンの前駆体が男性ホルモンに変わり、その量が増えるのだ。

ヘルスUP新着記事

ALL CHANNEL