水の一気飲みはダメ…間違えないで、熱中症対策

【7】 ~ 暑い日は水をとにかくたくさん飲めばいい ~
→ ウソ

水分のとり方も工夫したい。一気に大量にとると血中の塩分濃度が薄まり、尿も多く出てかえって脱水になりやすいので、水分は20~30分おきに少しずつこまめにとるのが基本。汗を大量にかいたときは真水より塩分の含まれた飲料で、失った塩分を補おう。

【8】 ~ ビールで水分補給できる ~
→ ウソ

アルコールは利尿作用があるため、飲んでも尿として排出され、水分補給にはならない。かえって脱水がすすみ、熱中症のリスクが高まるので、飲み過ぎは避けよう。

【9】 ~ 乳幼児・高齢者は要注意 ~
→ ホント

乳幼児は体温調整の機能が未熟で、体の外の気温が上がれば、体温も上がる。幼い子ほど脱水も起こしやすい。高齢者は環境や体の変化を感じる感覚そのものが鈍くなるため、暑さやのどの渇きに気づきにくい。家族に小さな子どもや高齢者がいる場合には、「自分は大丈夫」と思っても、成人とは体の感覚や機能が違うことに周囲が気をつけたい。

熱中症が起こったら
熱中症が疑われる場合には、すぐに涼しい場所に移動し、できるだけ早く体を冷やすことが最優先。皮膚に水をかけて、うちわや扇風機などで扇いだり、氷などで首、わきの下、股関節などに当てて皮膚に近いところを流れている血液を冷やすのも効果がある。
また、可能な場合は水分・塩分を補給し、自力で補給できない場合は一刻も早く医療機関へ運ぶ。

万が一に備えて、こうした対策も知っておこう。しかし、何よりも熱中症にならないよう、十分な睡眠や日頃の体調管理が大切。暑さに負けない体づくりを心がけよう。

この人に聞きました

三宅康史さん
昭和大学病院救急救命センター長、昭和大学医学部救急医学講座教授。東京医科歯科大学卒業。専門は救急医学。日本救急医学会認定指導医・専門医、同学会「熱中症に関する委員会」委員長。著書に『熱中症Review―Q&Aでわかる熱中症のすべて』『ICUハンドブック』(中外医学社)など。

(ライター 塚越小枝子)

[nikkei WOMAN Online 2013年7月23日掲載]

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