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寂しい、大変? 初めての「ひとり暮らし」を楽しむ術

「おひとり力」養成講座

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日経ウーマンオンライン
いまや、アラフォー年齢でも"3~4人に1人"が独身「おひとりさま」の時代(2010年総務省「国勢調査」)。おひとりさまとして、どう生きるべきか? 不安や悩みを持つ人もいるはずです。マーケティングライターの牛窪恵さんが、ひとりの場面でも安心して生きられる力、「おひとり力」の向上について、様々なテーマを紹介・分析します。今回のテーマは「親との同居」。親と同居はラクだけれど、このままでいいのか…と思っている方、ひとり暮らしを楽しむ術を考えてみましょう。

「親と同居の子って、結婚しにくいんだよね~」そんな声を聞いたことはありませんか? 私は、ある住宅メーカーと家族研究をおこなった際、「本当にそうなのか?」を検証しました。

確かに親と同居だと、ひとり暮らしほど彼氏を家に呼びにくい。家事全般を親任せにしている場合、「いまがラク」と感じる女子が多いのも事実です(私もそうでした)。ところが、ひとり暮らしは、ある日突然やってくる……。

以前に取材したA子さん(30代前半)は、いきなりこう訴えました。

「大阪に転勤が決まって、初のひとり暮らし。まったく経験がないし、なにより、ひとりが不安なんです」

A子さんは、生まれて30数年間ずっと、両親と姉との4人暮らし。商社で海外とのやりとりもある仕事柄、夜は毎日帰りが遅い。夕食は、「月に1度作ればいいほうかな」とのこと。掃除も、日中に母親がやってくれる、と言います。

「母は元来、掃除好き。嬉々としてやってくれるのに『いいよ』とは言いづらい。掃除機なんて、もう2年ぐらい触ってないかも」

そんななか、ある日突然、大阪でひとり暮らしが決まった。

家事全般はもちろん、家具も家電もひとりで選んだことがない、A子さん。しかも慣れない土地で、朝も晩もひとりで寝起きすることに。精神的に「どうしよう」と、パニック状態になったそうです。

一方、新潟県出身のB子さん(20代後半)は、親と離れて住んでもう5年。ただ、4年半以上は彼氏と同棲していて、「ひとり暮らしはほとんど経験していない」とのこと。

「でもカレと別れて、ひとりポツンと残された。寂しいし、ご飯を作っても張り合いがない。実家(新潟)に帰りたくなっちゃって、仕事もいま、どうしようかって悩んでます」

実はある調査によると、「ホームシック」にかかったことがある女子は、ひとり暮らしの2人に1人以上もいます(52.2%)(13年 オウチーノ調べ)。

現在、結婚まで親と同居する未婚女性は、30代の7割強、20代の8割強と言われるので、"同居組"はすでに多数派です(国立社会保障・人口問題研究所調べ)。でも転勤や転職、同棲解消などで、ある日突然、ひとり暮らしを強いられることもある。

では、もし明日から突然、ひとり暮らしすることになったら……。そのとき、どんな「おひとり力」があれば、安心なのでしょう?

ひとり暮らしアドバイザーの河野真希さんは、こう言います。

「今は誰かと暮らしていても、いつひとり暮らしになるか分からない。まずは、『自分に合った暮らし方』をイメージすることから、始めてみては?」

日経ウーマンオンラインが行った調査でも、「欲しいと思う『おひとり力』は?」に、「ひとり暮らし」の回答が、3人に1人を超えました(33.5%)[注]。

私も独身時代、2年間ほどひとり暮らしを体験。そのとき感じたのは、親(おもに母親)のありがたみと、まさに河野さんが言う、「事前にひとり暮らしをイメージしておけばよかった」との後悔です。

[注]アンケート調査は、日経ウーマンオンラインが2013年3~4月に実施。約500人の女性から回答を得た。

ひとり暮らしは、予想以上におカネと手間がかかる。恋愛や結婚と同じで、"タイミング"も大事だから、無理に始めることはない。引越しにも、相当なパワーが要りますよね。

ただ、まず自分に合った暮らし方をイメージ(想像)するだけなら、タダ。これだけでも、おひとり力の"筋トレ"になります。

河野さんいわく、「ひとり暮らしのイメージ法は、年代によっても変わる」とのこと。そのニュアンスは、次のとおりです。

<ひとり暮らしのイメージ法>
◆20代:まだ自分のことをよく分かっていない年代。まずは「どういう暮らしをしたいのか」を思い描くために、"ひとり時間"を過ごしてみること。そこでじっくり、自分の内面と向き合ってみること
◆30代:ある程度、自分の好きな生活スタイルが分かってくる年代。ただ、あくまでも周りに振り回されず、"自分基準"で好きなこと、気持ちがいいことを追求していくのがポイント
◆40代:心のどこかで「ひとりで生きていく」ことをイメージする年代。コツコツ貯めた貯金で家具や家電、場合によっては思い切ってマンションを買うなど、自分が安心できるモノを手に入れるのも、一つの手

地方公務員C子さん(20代後半)も、20代ならではのひとり暮らしイメージ法を実践した。今年の大型連休に、初めて体験した「海外(ハワイ)ひとり旅」で、自分の好きな暮らし方に出逢えたといいます。それが、ハワイならではの「アロハ・スピリッツ」。

「ゆったりした時間の流れや波の音、ハワイアンのリズムに、ただただ癒された。もしひとり暮らしするなら、多少不便でも、穏やかな房総(千葉)か逗子(神奈川)で、潮の香りを感じて暮らしたい、と思いました」(C子さん)

アロハ・スピリッツに刺激を受け、「これだ」とイメージしたC子さんは、趣味でフラダンスを始め、ひとり暮らしの資金として月4万円ずつ、頑張って貯金を始めた、とのこと。その分、節約を心がけ、週に1日は"自炊"するようになったそうです。

先の河野さんは、「誰かと同居している際も、生活のなかで"ちょっとしたこと"を変えるだけで、メンタルに良い影響が出る」と言います。

たとえば、次のとおり。

◆「今週は外食ではなく、キチンと自炊しよう」と決める

◆「今晩はバスボムを入れて、ゆっくりお風呂に入ろう」と決める

◆「しばらくは、夜型から早寝早起きに変えてみよう」と決める

ひとり暮らしは、まだ先でもいい。まずは、自分が「こうしたい」「このほうが気持ちがいいんじゃないか」と思うことを"目標"に定める。それを実行すると、それまで混乱していた気持ちも自然と整っていく……。

「些細なことでも、目標を達成して『できた』と満足感を得れば、自分に自信がもてる。主体的に生活を大事にしようと思うことで、少しずつ『おひとり力』も養われていきます」(河野さん)

一方、『おひとりさまの終活』(三省堂)などの著書がある、ノンフィクションライターの中澤まゆみさんも、"挑戦"の意義を唱える一人。

「仕事でも旅行でも、なにかにチャレンジすることで、新たな人とのネットワークができる。そういう中から、困ったときに助けてくれる人が必ず出てくるはずです」

音響機器メーカーに勤めるD子さん(40代前半)も、初めて、たったひとりで「座禅体験」に参加。そこでできた2人の女友達(いずれもアラフォー)と、いま「みんなで近く(荻窪)に住もうか」と話しているそうです。

D子さんは言います。「これまで、親の『物騒だから』という反対もあり、ひとり暮らしは考えなかった。でも、気心知れた"ひとり暮らし仲間"が近くにいれば、なにかあったときも安心。なんとか親を説得しようと思います」

ある調査でも、「ひとり暮らしのあるある体験」、1位は

◆「隣の部屋に住んでいる人の名前を知らない」…80.8%

と、ご近所づきあいのなさ(12年 アットホーム調べ)。

多くの働き女子も、ひとり暮らしの不安に、この点をあげます。2位以下の目立った回答は、次のとおり。

◆「時間が合わず、宅配便を受け取るのに苦労する」…61.3%

◆「引越し後もダンボールが家具の一部になっている」…51.5%

◆「ひとり分の適量が分からず、必ずご飯を作りすぎる」…46.0%

◆「静かなのが寂しくてテレビを点けるようになった」…44.7%

とくに、「ダンボールが家具の一部になっている」など、「部屋の片づけができない(時間がない)」といった声は、取材でも本当に多い。最近は、そんな女子たちを「オス化女子」や「汚部屋女子(おべやじょし)」と呼ぶ機会も増えました。

ところが。実はこの汚部屋女子こそが、女子力を下げ、ストレスを増やし、仕事や恋愛、さらには身体(ダイエット)にも支障をきたしていることが、近年の研究で明らかになってきました。これについてはまた次回お伝えします。

牛窪恵(うしくぼ・めぐみ)
マーケティングライター。インフィニティ代表取締役。財務省財政制度等審議会専門委員。1968年東京生まれ。日大芸術学部映画学科(脚本)卒業後、大手出版社に入社して編集、PR担当後、転職し、2001年に起業。トレンド、マーケティング、小売流通、ホテル、旅行関連などをテーマに執筆、講演を行う。テレビ番組のコメンテーターも務める。主な著書に『男が知らない「おひとりさま」マーケット』『独身王子に聞け!』『ただトモ夫婦のリアル』(いずれも日本経済新聞出版社)ほか。13年、経済産業省「ダイバーシティ経営企業100選」サポーターに就任。公式ブログ「牛窪恵の気分はバブリ~♪」

[nikkei WOMAN Online 2013年6月7日付記事を基に再構成]

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