一日中パソコンに向かって、肩こり、首こり、目の疲れなどに悩む人たちのオフィスに日経ヘルスの「姿勢直し隊」が直撃しました。 以下では、簡単なのに、目からウロコのワザ&テクで不調が軽くなり、仕事の効率はアップ。 姿勢を直すためのヒントを紹介します(社名、役職名などは本誌掲載時のもので現在とは違うケースもあります)。

いい姿勢を保ちたくても、仕事に追われて姿勢どころじゃない……。凝りや疲れはマッサージに行くまで我慢という人も多いだろう。

「そんな人にこそ、パソコンの位置や高さなどの机まわりを見直してほしい」と、仲野整體(体)東京青山院長の仲野孝明さん。「いい姿勢は環境から導いたほうが確実かつ楽です。環境が変われば姿勢が変わり、体の負担が減ります」(仲野さん)

見直すポイントは、上でまとめたとおり。どれも簡単なのに、驚くほど姿勢が変わり、気持ちまで前向きになってくる。そんな“仲野マジック”を体験してもらうために、今回は4人の働き女子のもとへ。「スフィンクス座り」「猫背座り」「サイドスリップ座り」のすべてのケースの女性に登場してもらった。自分に一番近い人を参考にして、あなたの姿勢を直してほしい。

【全姿勢共通】まずここから始める!3つのアドバイス

1 モニターの高さを調整する→目線が正しい位置に来るようにする
 「鼻がモニターの真ん中に来るようにすると、目線を正しい位置に合わせやすくなる」(仲野さん)。調整に便利なパソコン台は手頃な価格で売っているから、ぜひ活用しよう。

2 キーボードの位置を調整する→上体が起きるようにする
 ひじが直角に見える範囲内にキーボードを置くと、上体を起こしたままキープしやすく、首や腕の余計な力みも減る。ノートパソコンも、外付けのキーボードを接続して使おう。

3 いすの高さを調整する→骨盤が立つようにする
 ひざが直角になるように深く腰かけると、股関節も直角になって骨盤が立ち、丹田を意識した正しい姿勢をキープしやすい。背中側にはクッションなどのサポートグッズを使うとよりラクに。

さらに姿勢別 ここを変えよう 

・ひじを曲げて支えている「スフィンクス座り」はいすに深く腰かける
・背中が丸まっている「猫背座り」はお腹に力を入れて骨盤を立てる工夫を
・上体が左右に傾く「サイドスリップ座り」はひじかけなどで傾きを防ぐ

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【Case1 スフィンクス座り】
いすに深く腰かけることでモニターの配置を正し、肩こりや目の疲れなどの悩みが解消!

(所属、年齢は取材時のもの)
パイロットインキ 高羅茜さん(34歳)のケース
 玩具事業部で広告制作をはじめ、展示会運営から広報活動まで幅広く担当。主に制作作業用のマッキントッシュのデスクトップパソコンを1日約6時間、メール用のウィンドウズのノートパソコンを1.5時間使う。不調改善のためにサプリメントを愛飲、マッサージにも定期的に通う。
パソコン作業 平均1日7.5時間
お悩み 肩こり、首こり、目の疲れ、むくみ、頭痛、イライラ

「物が多いのに整然と片付いている。こういう机の人は、ミスが少なく、仕事ができる人が多いんですよ」と仲野さん。高羅さんは照れながら「このデスクを使って7年、自分なりに工夫を重ねました」と。しかし、不調は解消しないという。「その第一の原因はデスクトップモニターが遠すぎて上体が前傾するせいです」(仲野さん)。

改造すること30分。生まれ変わったデスクに座った高羅さんの感想は「ちょっとしたことばかりなのに、全然違う! 肩と首の力みが消えて、体がすごくラクです」。これで“できる人度”のアップも間違いなし。

仲野さんのアドバイス
 限られたスペースを有効活用するには、使用頻度が高い物から優先して考えるようにしましょう。また、高羅さんのように、モニターが見づらい程度に視力が弱い人は、パソコン用のメガネを作ることをお薦めします。
ウェルエイジング 健康で豊かな人生のヒント