不調が軽減、仕事の効率がアップするデスク周り改善法日経ヘルス

スフィンクス、猫背、サイドスリップ──。KIZUカイロプラクティックの木津直昭院長が指摘する、ビジネスパーソン(特に女性)に多いパソコン使用時の座り姿勢がこの3つ。あなたも、こんなふうになっていない?

このような座り方になるのは、実はそれが体にとって楽だから。問題は、これらの姿勢は「楽な姿勢」であっても、「疲れない姿勢」「美しい姿勢」ではないこと。毎日6~7時間この座り方を続けていれば、負担がかかる首や肩、目、腰などが凝って、疲れが蓄積していくのは当然。とはいえ、仕事中に姿勢ばかり意識しているわけにもいかない。

そこで、日経ヘルス編集部では、パソコンを1日7時間以上使っている女性4人のオフィスを訪問して、勤務中の座り姿勢を実際に見せてもらった。現場での最大の発見は「座り姿勢が机まわりの環境にかなりの影響を受けている」ということ。モニターやキーボードの位置、いすの高さなどをちょっと変えるだけで、「スフィンクス」や「猫背」の前屈み姿勢があっという間に改善したのだ。

労働安全衛生総合研究所の外山みどりさんは、「職場では、体の小さい女性も、男性と同じサイズのいすやデスクを使わざるをえないこと、オフィス内でもノートパソコンを使うようになったことなども、こりや疲れを助長する要因」と指摘する。

以下では職場でついやってしまいがちな座り姿勢とその影響、“こり疲れ”しにくい机まわりの整え方を紹介します。

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~あなたのパソコン姿勢、こんな形になっていませんか~

仕事に集中してくるとパソコンの画面に顔が近づいて……。そのときのあなたの姿勢は?女性に多いパソコン使用時の座り姿勢は大きく以下の3つ。出やすい不調にも傾向があることがわかってきた。

【スフィンクス座り】背中は真っすぐだけど上体が前傾、脚のむくみや冷えを助長する

(この記事のイラスト:日の友太)

いすにごく浅く座り、大きく前に伸ばした両腕と肩で上体を支える座り方。背中は真っすぐなので一見きちんと見えるが、腕や肩が疲れてくると首が縮んで肩にめりこむ。お腹や胸を机の縁に当てて上体を支えることも。股関節が「くの字」に曲がるためそけい部が圧迫されて脚がむくみやすい。

【猫背】骨盤が後傾して背中は丸く前肩に、腰痛になりやすく息も詰まりやすい

骨盤が後ろに倒れ、腰から背中にかけて大きくカーブした座り方。別名、仙骨座り。肩甲骨が左右に大きく離れて胸の筋肉(大胸筋、小胸筋)が縮んだままになると、肩が前にかぶって前肩に。肩まわりの筋肉が凝りすぎて感覚が鈍り、肩こりの自覚がないことも。腰痛になりやすい。

【サイドスリップ】ほおづえをつく、片尻に乗ることで体がねじれて多くの不調を招く

骨盤を左右一方にずらした(スリップした)座り方。後ろから見ると、側湾状態になっている。頭の重さを支えるため、体重をかけたのと反対側に首を傾けたり、片ひじやほおづえをついてバランスをとる。脚を組むと同様の現象が起きる。骨盤がねじれて、股関節、腰椎に問題が出やすい。

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