くらし&ハウス

安心・安全

30代から始める「終活」 安心を生むエンディングノート術

2011/11/26

 「一生懸命貯めたお金は、私に万が一のことがあったら誰のものに?」「私の介護は誰が担うのだろう?」と考える30代、40代が増えています。本記事では30代、40代から備えておくと安心できる「エンディングノート」の書き方を紹介します。シングルはもちろん既婚者も、親の老後や介護も気になる年齢にさしかかってきたら、親子で、家族で「終活」について考えてみませんか。

 病気や事故――。万が一のことがあったとき、自分の意思を伝えたくても、できない状態になる場合もある。「アラサー、アラフォーでも、自分の思いをまとめておく『エンディングノート』を準備しておくといい」と行政書士の本田桂子さん。

 このノートは、治療が難しい重病時の対応から、脳死状態になったときの延命措置、死亡した後の遺産分けの希望まで、自分の考えを記録しておくもの。「日本人女性の平均寿命は86歳。途中、認知症を患ったり、寝たきりになって、誰かにサポートを頼むこともありうる。そのとき、誰に助けてほしいのか。自分の財産がどこに、どのような形で保管されているのか。分かるような形でまとめておくと、親族や友人など、サポートを担う人の負担を軽減できる」(本田さん)。

自分だけでなく親にも書いてもらうと◎

 下はノートに記載しておきたい項目の一部。「30代の方は、遺産分けより、自分の日記や手帳といったプライバシーに関するものの処理について、気にする方が多いです。ノートに『見ないで捨てて』など意思を残しておくといい」。

 ただし、内容によっては、希望をかなえてもらうために、手数や費用がかかることもありうる。「年老いた親や、遠方に住む親戚では、実現が難しい場合も。誰に担ってほしいかよく考えること。費用はかかりますが、司法書士などへ成年後見人を依頼することもできますよ(記事末のコラム参照)」。

 また額にかかわらず、遺産分けの場面では、相続人が争うケースも目立つ。不動産や多額の貯蓄があれば、このノートをベースに遺言書の作成も考えたい。同様の理由から、「30代、40代の世代は、両親それぞれにエンディングノートや遺言書を書いてもらうと安心」(本田さん)。いきなり両親に遺言書を書くよう頼むのは気が引ける、という人も多いが、まず自分がノートや遺言書を作成して、「作っておくと意思を残せるよ」と、作成をすすめてみよう。「すると書いてくれるご両親は少なくないんですよ」(本田さん)。

くらし&ハウス

ALL CHANNEL