マネー研究所

日経マネー 特集セレクト

年代別最適保険の選び方、20代は定期医療保険に注目

2012/11/28

 就職して間もない一人暮らしの20代と、子供の教育費や住宅ローンの負担を抱える40代では、自分や家族の生活を脅かすリスクは異なります。そのため、リスクに備える保険のタイプが違うだけでなく、保険でどこまでカバーすべきかも変わってきます。では、家族構成などが変わっていく中で、年代によってどのような保険を選んでいくべきなのでしょうか。今回は、まず20代の保険について解説します。20代の場合、貯金が不十分な間は保険で病気や事故への備えをしておいた方がよさそうです。

 子供が生まれたら学資保険、がんが心配だからがん保険、妻へ愛をこめて多額の死亡保険……。そんなふうに複数の保険に入ったままの人がいるなら、いま一度「自分が抱えている家族リスク」を考えてみよう。家族リスクとは、自分や家族の年齢と、その人数などによる万が一のリスクだ。

 例えば、30代の働き盛りの時期は、扶養する家族がいれば「死亡・大病リスク」があり、40代で住宅ローンや教育費がかさむ時期は、「支出増大リスク」に合った形の保険がある。

世代別・家族のタイプ別に見る「家族リスク」の違い(イラスト:曽根愛)

 一方、20代にとってのリスクは、「低収入リスク」だ。給料がまだそれほど高くなく、まとまった貯蓄ができる前に病気やけがをすると、治療費が問題になる。こうした事態に備えるために、保険に入ることは一つの選択肢となる。

 もちろん、「貯蓄があれば保険は不要」とファイナンシャルリサーチ代表の深野康彦さんは言う。その言葉通り、深野さん個人は、一家の大黒柱でありながら保険に入っていない。そんな深野さんでも入る意味があると考えるのは、定期医療保険。自身も独立開業した際に利用したという。

 「開業資金にお金を使ってしまったため、事業が軌道に乗ってお金がたまるまでの間に、事故や病気など万一のことがあったときの備えとして入った」(深野さん)。貯金ができると、その定期医療保険も解約してしまった。今は「メーンバンクの定期預金口座に絶対触らないお金を置いておき、それをもしものときの医療保険代わりと位置付けている」。

 深野さんの考えでは、目安として「預貯金が100万円たまったら、医療保険は不要」と言う。それが“自分医療保険”と同じ役割を果たすからだ。

【関連キーワード】

保険リスク医療保険

マネー研究所新着記事

ALL CHANNEL