世界版と別に中国版も製作

また、中国人は3D映画も大好きだ。『アイアンマン3』『パシフィック・リム』『マン・オブ・スティール』は3D版も上映されたほか、過去には『タイタニック3D』、今年は『ジュラシック・パーク3D』も大ヒットしている。『タイタニック3D』『ジュラシック・パーク3D』『パシフィック・リム』の3本は本国・米国の興収を上回るほどだ。

特に『パシフィック・リム』は中国での大ヒットが後押しとなり続編企画が進んでいる。逆に米国で大ヒットしたコメディー映画やピクサーアニメなどは、それほど興収を上げていない。

そこでハリウッドでは、アメコミヒーロー映画やアクション映画に中国テイストをトッピングして、中国市場での売り上げ増進を狙っている(変わるポイント4)。

『パシフィック・リム』でハリウッドデビューを飾った芦田愛菜(中央)と、ハリウッド映画出演が多い菊地凜子(右)。ファン・ビンビン(左)は『アイアンマン3』『X-MEN』新作とハリウッド映画の出演が相次ぐ。菊地とビンビンは「気骨のあるアジア女性」をイメージさせるヒロインとしての需要が高まりそうだ

例えば『007スカイフォール』では一場面を香港にしたり、『パシフィック・リム』では舞台の1つを香港として中国製ロボット「クリムゾン・タイフーン」を登場させた。『アイアンマン3』に至っては、世界公開版とは別に中国公開版を作成し、中国人俳優のファン・ビンビンらを出演させたほど。

14年公開の『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』続編や『トランスフォーマーロストエイジ』にも中国人俳優が出演し、『トランスフォーマー』は中国も映画の舞台として登場する。

そこで重要なのが、強いアメリカンヒーローと共に戦うヒロインの存在。『アイアンマン3』『X-MEN』新作とハリウッド映画の出演が相次ぐファン・ビンビンや、『パシフィック・リム』の菊地凛子など、今後は「気骨のあるアジア女性」をイメージさせるヒロインの需要が高まりそうだ(変わるポイント5)。日本からも中国デビューする女優が出るかもしれない。

(フリーライター 相良智弘)

[日経エンタテインメント!2013年11月号の記事を基に再構成]

(写真)Eyevine/アフロ Collection Christophel/アフロ PictureLux/アフロ ロイター/アフロ Collection Christophel/アフロ Collection Christophel/アフロ Tsuni/Gamma-USA/アフロ AP/アフロ Visual Press Agency/アフロ
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