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おひとりさまの家「買う」「借り続ける」どちらが得?

2013/11/1

 「老後の安心のために」とマンション購入を考えるおひとりさまは多いだろう。だが、買えば安心というわけではない。住宅購入と賃貸、それぞれのメリットとデメリットをチェックしておこう。

■「購入か賃貸か」を損得で考えない

 おひとりさまの場合、老後の住まいをどう確保すべきかが悩みの種となりがちだ。「一生安心して住み続けられるように、マンションを買いたい」と考える人も多いはず。

 だが、マイホームを買えば安心できるというわけではない。ファイナンシャルプランナー(FP)の深田晶恵さんは「おひとりさまがローンを組んでマンションを買った場合、仕事を続けられないような大病をするなど収入が途絶えたときも、代わりに働いてくれる人はいません。賃貸なら家賃が安いところに引っ越す、いったん引き払って実家に戻るといった手も残されていますが、ローンは何があっても払い続けなくてはならないのです」と注意を促す。

 購入か賃貸かで悩むと、結局どちらがおトクなのかが気になる人もいるかもしれないが、「賃貸と持ち家のどちらがトータルでおトクかというのは、購入価格や家賃などの条件次第。長生きすれば買ったほうがおトクになるかもしれませんが、賃貸ならお財布事情に合わせて家賃を下げるという選択肢もあります。損得を気にするのはあまり意味がないんです」と深田さん。

 賃貸と持ち家それぞれに、金銭的な損得だけでは測れないメリットとデメリットがある(下囲み)。「おひとりさまで将来が不安」と住宅購入に走る前に、冷静にメリット、デメリットを考えよう。

○ 家を買うメリット
・「老後に住む家がある」という安心感がある
・ローンを完済すれば、老後の住居費が少なくて済む
・自分だけの「城」が持てる
・老後に「バリアフリー」の家にリフォームできる
× 家を買うデメリット
・災害、病気、失業などで収入が途絶えてもローンの支払いが残る
・結婚などでライフスタイルが変わったとき、住めなくなる可能性も
・環境の変化で住みづらくなっても、簡単に引っ越せない
・定期的に税金や火災保険料、家のメンテナンス費用がかかる
○ 賃貸に住み続けるメリット
・収入が減ったとき、引っ越しすれば住まいにかかるコストをカットできる
・転職や転勤でも身軽に引っ越せる
・貯蓄を家のために減らさずに済む
× 賃貸に住み続けるデメリット
・老後住みづらくても、自分仕様にリフォームはできない
・老後も住居費を払い続ける必要があるため、準備しておくべき貯蓄額が大きくなる
・老人が住みやすい「賃貸住宅」がどのように整備されるか、まだ分からない

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