「ジュース・クレンズ(Juice Cleanse)」とは、3日から1週間ほどの一定期間、野菜や果物のジュースだけを飲むデトックス・プログラム。
人間の生命活動の中で最も重労働とされる“消化”の負担を減らすことで、老廃物や有害物質の排泄を促進し、体の機能の回復を図ることが主目的。
毒素が排泄されると、新陳代謝が活性化し脂肪燃焼効果もアップ。美肌効果、ホルモンバランス改善、便秘改善、生活習慣予防、免疫力向上……など、好循環が生まれる。不眠や気分障害の改善など精神面の効果もあると言われている。キーになるのは「コールド・プレス・ジュース」。一切水を使わず、新鮮な野菜や果物だけを低温低速圧搾方式で搾ったジュースのことで、酵素や栄養素を壊さずに体内にとり入れることができる。
繊維も丸ごと液体にするスムージーよりも消化の負担が軽いため、より早く確実な効果が得られると言われている。
新鮮な野菜や果物だけを低温低速で圧搾した「コールド・プレス・ジュース」だけを、3日間~1週間ほど飲むデトックス・プログラム。消化の負担を減らすことで老廃物や有害物質の排泄を促進。体の機能を回復させる。
NYの「コールド・プレス・ジュース」
2000年オープンのパイオニア 「オーガニック・アベニュー」
●マンハッタン内に9店舗(www.organicavenue.com)
2000年に第1号店を開店した、パイオニア的存在。『ライブ・オーガニック・ヴィーガン』をコンセプトに、ジュースやスムージーを提供。ローフードのサラダやスープ、デザートもある。ジュース・クレンズ・プログラムを数多く用意。「クレンズ・コンシェルジュ」と呼ばれるスタッフが、目的やレベルに応じて一人ひとりにアドバイスをくれる。
6種類ものグリーンを使った「グリーン・ラブ」と、ニンジンを丸ごと搾った「キャロット」。約10ドル。他にも、ハラペーニョとパクチーのパンチが効いたものや、抹茶とチアシード入りなど、ユニークなラインナップも。
高いクオリティでアスリートも愛飲 「ジュース・プレス」
●マンハッタン内に約20店舗(www.juicepress.com)
ローフード研究で知られるフレッド・ビスキィ博士がメニューを監修。100%オーガニックの素材を使ったメニューはバリエーションが豊富で、毎日続けて飲んでも飽きることがない。栄養素がギュッと凝縮した目的別のブースターもブレンドできる。数あるジュースバーの中でも最も硬派な印象があり、高いクオリティを追求。男性やアスリートのファンも多い。ネットで質問に答えるサポートもあり心強い。
味にもこだわりがあり、グリーンジュース類は、野菜嫌いな人でも一度飲んだら病みつきになることが多いそう。約10ドル。マカやチアシードなどスーパーフードを取り入れたメニューも多い。
アーモンドやココナツを低温圧搾して作るナッツミルクや、水出しコーヒーも並ぶ。ナッツ系ミルクは満腹感は得られるが野菜・果物よりも消化の負担がかかるので、初心者や空腹感が強いときに向く。