脱最貧国へ疾走 バングラで人力車競争仕掛ける日本人

バングラデシュの首都ダッカで3月、三輪自転車タクシー「リキシャ」をテーマにしたフェスティバルが開かれる。原型とされる日本の「人力車」の読みをその名に残す「リキシャ」は首都ダッカで100万台以上も走り、庶民の足になっている。イベントの旗振り役として現地で準備を進めている映画監督のセシリア亜美・北島さんは「イベントとして定着し、観光客や投資を呼びこむ足掛かりになれば」と期待する。

ダッカ市内を走るリキシャは100万台以上とみられる

アート部門の表彰も

「Dhaka Rickshaw Fiesta Week2013」は3月13日から19日まで開かれる。ダッカ・リキシャ・フィエスタ実行委員会(代表:セシリア亜美・北島、サリムラ・カジョル・ロッキー)と、国際協力機構(JICA)の共催。バングラデシュの日本大使館や日本のバングラデシュ大使館、日本貿易振興機構(JETRO)などが後援する。

今年は青年海外協力隊(JOCV)が現地で活動を始めて40周年ということもあり、記念事業として「リキシャ・ウイーク」と銘打った。バングラデシュ外務省や商業省、同国オリンピック委員会なども協力する。

メーンイベントとなるリキシャ競技大会は15日に開催する。コースは国会前広場を出発し、市内の目抜き通りを抜け、旧市街地のオールドダッカで折り返し、国会前広場がゴールとなる全長約20キロメートル。北島さんらが奔走し、ダッカ市や現地警察などに許可申請した。

リキシャワラ(リキシャマン)のいるガレージを訪問し、参加者を募っている。1チーム4人組で15チームが出場する見通し。音楽演奏や地域物産展などのイベントも開く。

色鮮やかなほろが目立つバングラデシュのリキシャ

大会では現地通貨で総額80万タカ(TK、日本円で約100万円)の賞金が出る。賞金は1位が10万タカ、2位が5万タカ、3位が3万タカなどで選手全員に1万タカが支払われる。

バングラデシュのリキシャは派手なほろの装飾が特徴。期間中、ダッカ大学のギャラリーでリキシャの歴史を紹介するパネル展示のほかに、リキシャ・アートの「リキシャワラの夢」というテーマで展示会とコンペを開催する。色鮮やかに描かれている絵の美しさを競う。リキシャアーティストたちと有名画家が一堂に会したコンペが開催され、優秀作品に賞金が出る。

注目記事
次のページ
リキシャが宿す貧しさとたくましさ