注目は「死者復活」 よみがえりドラマがブームの兆し海外ドラマはやめられない!~今祥枝

ミッドシーズンからスタートした地上波の新番組の中で、2014年3月に始まった、ちょっと毛色の変わったドラマ『Resurrection』(ABC)が目を引きます。「(死者の)復活、よみがえり」というタイトルの通り、死者が次々とよみがえるという設定の本作。企画の段階では流行のゾンビもののアレンジなのかという臆測もありましたが、ふたを開けてみれば、心を打つヒューマンドラマといった趣の内容です。

『Resurrection』。亡くなった人々が、かなりの年数を経て当時の姿のままで家族の元へ戻ってくるスリラー。様々な反応を見せる町の住人たちは、やがて不思議な現象の渦に巻き込まれていく。製作総指揮・脚本は『クリミナル・マインド』のアーロン・ゼルマン。製作会社「プランB」を率いるブラッド・ピットも製作総指揮に名を連ねる。出演は、『Dr.HOUSE』のオマー・エップス、映画『告発のとき』のフランシス・フィッシャー、『コバート・アフェア』のデヴィン・ケリーほか。ABCで2014年3月9日より放送スタート (C)ABC Studios

中国の田んぼで、白人の少年ジェイコブが目を覚ますところから物語は始まります。故郷ミズーリ州の町アーケイディアに戻ってきた彼は、移民局のベラミー調査員に連れられて自宅へ戻ってくると、そこには年老いた両親が待っていました。死んだはずの幼い息子がなぜ…と父ヘンリーは複雑な思いに駆られながらも、母ルシールは素直に喜びます。

間もなく、町では過去にこの世を去った人々が、当時の姿で家族の元に戻ってきます。しかし、周囲の人々や牧師でさえ、どう受け止めればよいのか悩み、一方で、なぜ自分の愛する人は戻ってこないのだろうかと嘆く人々も出てくるなど、町は混乱していきます。

ジェイソン・モットの著書『The Returned』をベースとしていますが、「原作とは登場人物の多くも違うし、全く別の展開になる」と語るのは、脚本と製作総指揮を手がけるアーロン・ゼルマン。人間の生と死を見つめ、愛する人を失った喪失感、悲しみ、そして癒やしがテーマとなっており、シリーズものとしても難しい題材ではありますが、この物語がどう展開していくのか、とても興味が湧きます。

フランスで同じ題材がヒット

実は、“よみがえり”ドラマは世界でも注目の題材のよう。2012年に放送されて大ヒットしたフランスのシリーズ『Les revenants』(英語のタイトルは『The Returned』)は、2004年のフランス映画『奇跡の朝』がベースになっています。

4年前にバス事故で大勢の子供が亡くなった山間の小さな町で、ある日、事故の犠牲者の1人である少女が、当時のままの姿で戻ってきます。同時に、10年前に自殺した青年や、30年前に亡くなった妻が次々と姿を現し、町は不可解な現象に見舞われていきます。

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