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アイドル市場に商機あり 仕掛け人は博報堂DY社員 日経エンタテインメント!

2014/2/3

 AKB48のプロジェクトに、初期から大手広告代理店の電通が参加していたことは、よく知られている。メジャーデビュー前に大手通信会社の広告に登場させるなど、ブレイクに大きく貢献した。

 電通と並んで日本を代表する広告代理店の博報堂DYグループも、後発ながら実は、「夢みるアドレセンス」(夢アド)というアイドルグループを手がけている。ただそのプロデュース方針は、インディペンデント活動を中心に据えた、地道な手法。結成から1年弱でメジャーデビューしたAKB48とは対照的と言えるかもしれない。その狙いは何か。

「夢みるアドレセンス」(夢アド)。2012年8月デビュー。右から、京佳、山田朱莉、萩野可鈴、小林玲、志田友美。2013年11月に2ndミニアルバム「純情マリオネット」をリリース

 夢アドは2012年8月に活動を開始した。現在5人組で、メンバーはティーン誌「ピチレモン」(学研教育出版)の現役&OGモデルが中心で、月1回のペースで開催している定期公演を軸に活動中。テレビなどの大手メディアの露出は少ないが、アイドルファンに口コミで人気が広がり、2013年12月の定期公演では、500人規模の会場チケットが完売した。また、メンバーの志田友美は「仮面ライダー鎧武(ガイム)」のヒロインに抜てきされた。

■これからのコンテンツは「1000円を10万人より、10万円を1000人」に

伊藤公法(いとう・きみのり)氏。1984年生まれ。2009年、東京大学大学院工学系研究科修了後、博報堂DYメディアパートナーズに入社(写真:加藤康)

 夢アドのプロデュースを手がけるのは、博報堂DYメディアパートナーズの伊藤公法氏。伊藤氏は、博報堂DYグループのベンチャー起業公募制度に事業計画書を提出し、それが認められてグループアイドルを立ち上げた。伊藤氏は、もともと同社の雑誌媒体部に所属。ティーン誌のモデルを活用したビジネスを以前から温めており、それが実現した形だった。

 「広告会社は1のものを10にするのは得意だが、0から1を作れる人間はなかなかいない。そこで、ティーン誌のモデルが所属する芸能事務所との交渉から始まり、商標権の獲得、メーカー、宣伝、流通を通じて一般顧客に届くまで、川上から川下までを統合したビジネスを展開できないかと考えた」と伊藤氏は話す。現在は、伊藤氏が中心となり数人のチームで運営している。

 ビジネスのタネがアイドルだったのは、消費スタイルの変化が顕著に表れていたのがアイドル市場だからだと伊藤氏は話す。

 「10万人に対して、1000円の商品を買わせる時代は、従来の広告のビジネスモデルが成り立つが、これからは、1000人が10万円を使いたくなるようなコンテンツが必要とされる時代になる」(伊藤氏)

 消費のスタイルが、多様化すると同時に一点集中型になりつつあり、その代表のコンテンツがグループアイドルというわけだ。

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