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働く女は「一枚岩」ではなくてもいい

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NIKKEI STYLE

前回は、「働く女」をめぐる"バッシング報道"が目立つ最近の状況についてお話ししました。非常に興味深いのは、こうした報道の一部が同じ女性の側からなされるケースが少なくないことです。女性をバッシングするのは男性とは限らない。同性である女性からも働く女はバッシングされうるのです。

例えば、先日週刊誌に掲載された作家・曽野綾子さんの「出産したらお辞めなさい」といった寄稿原稿は典型例です。曽野さんに限らず、様々な場面で先輩女性や同世代の女性たちからなされる非難・主張に戸惑う読者もいるはずです。

以前は男性の側から「女は使えない」「(組織に)女は必要ない」といった主張が展開されることが大半でした。ところが、「働く女性」が増えてきて、仕事と子育てを両立する女性たちも出てきたことで、そうした自身の体験や価値観を元に、「同じ女としてこうあるべき」「こうするべき」といった主張がされるようになってきた。これは最近の傾向の一つです。「働く女も一枚岩ではない」わけです。

「子どもに寂しい思いをさせるなんて許せない」「働く以上、家事も完璧にこなすべき」……。こうした主張がむしろ女性の側から職場で社会であるいはメディアで広くされています。

女性同士のあつれきは多様化の象徴

「同じ男として~」とは男性はあまり口にしないフレーズです。一方で「同じ母親として~」「同じ女性として~」という主張はよく耳にしますね。今の日本では「女」や「母親」というものの枠組みが限定的で、そこから逸脱した人を女性同士で非難するような風潮があるということでしょう。

こうした状況を気に病む女性も多いでしょうが、私はいろいろな考え方や働き方の女性がふえるということなので、けっして悪くない傾向だと思っています。

余談ですが、最近、会社を訪問すると相手が女性であってもお茶が出されないことがあります(笑)。お茶を出してほしいと言っているわけではなく、これも今ならではのおもしろい傾向だと思っています。以前でしたら、「お客様には女の子がお茶を出す」という暗黙のルールがあった。でも、そういうルールに縛られなくなってきたということです。最近はお茶が出ないことを前提に、飲み物は持ち歩くようにしています(笑)。

「女子会ブーム」も、単に「女性だけで集まろう」という形だと愚痴を言いあったりしておもしろくないですね。だったら「ホルモン焼きが好き」「宝塚が好き」「広報の仕事をしている」など共通のテーマや趣味嗜好を持つ人々が集まるようにしたほうが楽しい。

女性同士のあつれきは、働く女性のあり方が多様化していることの象徴です。今は働く女性が旧来の画一化された枠組みから脱却しつつある時期なのです。

「働く女性」と一口に言っても、既婚か独身か、子どもがいるのかいないのか、キャリアを形成したいのか、とりあえず食べるために働くのかなどで目指すキャリアの方向性や理想の働き方の形は様々です。ですから、世の中でされる「働く女」にまつわる否定的な言い方や様々なあつれきをまともに取り合わず、「そういう考え方もあるんだな」くらいにとらえるスタンスが重要です。

この人に聞きました

深澤真紀さん
コラムニスト・編集者。タクト・プランニング代表取締役社長。1967年、東京都生まれ。早稲田大学卒業後、複数の出版社で編集者を経験したのちに企画会社である同社を設立。日経ビジネスオンラインで2006年に「草食男子」や「肉食女子」を命名。「草食男子」は2009年流行語大賞トップテンを受賞し、国内外で話題に。平成の女性を語った『女はオキテでできている-平成女図鑑』(春秋社)や、『ダメをみがく――"女子"の呪いを解く方法』(紀伊国屋書店)など著書多数。公式サイトhttp://www.tact-planning.com 日経ウーマンオンラインで『深澤真紀の女オンチ人生』を好評連載中。

(ライター 田中美和)

[nikkei WOMAN Online2013年10月16日付記事を基に再構成]

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