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生協、ドラム女子、勝手PV…ヒット曲の意外な発信源

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NIKKEI STYLE

 新スタイルの「のどじまん型」バラエティ番組、生協(日本生活協同組合連合会)のカタログ、素人が勝手に作ってインターネットで公開したPV(プロモーションビデオ)…。音楽番組の影響力低下や音楽CD専門店の減少が進む中、ヒット曲が生まれる"場所"も変わりつつある。また、一味違った売り出し方によって、再び脚光を浴びている80年代、90年代の楽曲も目立つ。音楽ヒットの新定番を9つ紹介しよう。

【のどじまん発アーティスト】カバー曲対決で「歌うま」アーティストが脚光

テレビ発ヒットの王道だった音楽番組やワイドショーの影響力低下がささやかれる昨今。代わりに、新顔の売り出しに一役買っているのが、出演者が歌のうまさを競い合うのどじまん型バラエティだ。

『関ジャニの仕分け∞』(テレビ朝日系)では、関ジャニ∞が送り込んだ歌のうまい「最強軍団」が、大御所歌手やオリジナル楽曲の歌い手とカラオケ採点機を使って対決するという企画が人気。番組出演をきっかけに、本業であるCDやコンサートなどのセールスを伸ばしている人も少なくない。

例えば、MISIAのカバーなどを披露したティーナ・カリーナは、昨年(2012年)のデビュー曲『あんた』が配信チャートで再浮上。特別出演した台湾のリン・ユーチュンに勝ったMay J.は、6月発売のカバー集がオリコンの週間チャートで5週連続トップ10入りするほどの人気だ。

外国人の「のどじまん」も

一般人である出演者のメジャーデビューが相次いでいるのが、『のどじまん ザ!ワールド』(日本テレビ系)。これは、世界各国から集まった日本の歌が好きな外国人が、日本の名曲を歌って優勝を争うというもの。2011年以降、特別番組としてこれまで7回放送されている。

既にデビューしたのはサンフランシスコ出身のクリス・ハート。同番組で昨年10月に『home』を熱唱すると、木山裕策のオリジナル曲が翌日の各種配信チャートで急上昇。今年5月にはクリスが同作のカバーをリリースし、週間チャートで13位に入った。また、同番組に毎回出場しているアメリカ人のニコラス・エドワーズも、7月にデビュー。186cmの長身に青い瞳のビジュアルと、日本の文化を学びたいという古風な趣味とのギャップも人気の秘訣だ。

他にも、『お笑い芸人歌がうまい王座決定戦』(フジテレビ系)からタレントのJOYらがデビュー。歌唱力のあるシンガーにとって、のどじまん番組は良質のカバーを聴かせる場として機能している。

【生協発ヒット】 癒やし系、親子で楽しむCD…中高年向けヒットはここから

専門店が減る一方、雑貨店やコンビニエンスストアが扱うなど変わりつつあるCD流通。そんななか、独自のヒットを生んでいるのが「生協」だ。

カタログで注文すると、食材などとともに届けてくれるため、30代~50代の女性が主に利用している。そこで『自律神経にやさしい音楽』などの癒やし系や、『キングすく♪いくセレクション』といった親子で楽しめる作品がヒット。桑田佳祐、松任谷由実などの定番ベスト、70~80年代のヒットを集めたオムニバスも売れている。生協が非営利組織であるため、定価より1割程安く買えるのも人気のポイントだ。

【ドラム女子】美形ドラマーが相次ぎ登場、「叩いて歌う」が憧れに

昨年9月にデビューしたシシド・カフカは、ソロのドラムボーカル。最近は江崎グリコ「プリッツ」CMや『新堂本兄弟』(フジテレビ系)レギュラーなどで認知度を上げている。

神聖かまってちゃんのみさこは、女性2人のツインドラムユニット「バンドじゃないもん!」としても活動中。昨年に続き、今年も「TOKYO IDOL FESTIVAL」にも参加した。6月にメンバーが増え、現在は5人組ユニットとして活躍している。

ビジュアル面でも注目される彼女たち。その人気次第では、"ステージの一番後ろ"というドラマーの常識が変わるかもしれない。

【勝手プロモビデオ】 「パロディービデオ」公開数がヒットのバロメーターに

昨年秋にカーリー・レイ・ジェプセンの『コール・ミー・メイビー』、今年2月にバウアーの『ハーレム・シェイク』といずれも一般人が自発的に制作したパロディーPV(プロモーションビデオ)がYouTube(ユーチューブ)で続々と公開され、楽曲は世界中でヒットした。

これらのPVの特徴は大学のチアリーダーたちなど、大人数の人たちが楽しそうに踊ることだ。そうした現象を受けAKB48の板野友美は6月にリリースしたシングル『1%』に合わせて踊る動画をYouTubeにアップして参加するイベントを企画した。勝手PVから生まれるヒット曲は続きそうだ。

【次世代ペンライト】会場中のライトを一斉に点灯、ライブ演出の新常識

観客が持ったペンライトを演出に組み込むライブが増えている。

2月にSEKAI NO OWARIが行った代々木第一体育館公演では、ファブコミュニケーションズの「シンクロ」というシステムを使用。これは入り口で観客に渡したリストバンド型のライトの点灯・点滅などを、赤外線で制御するというものだ。色は256色を用意。会場全体を15ブロックに分けて、エリアごとに点け方を指定できるため、人文字やウエーブのような演出もできる。アーティストの衣装に仕込んだLEDとの連動も可能だ。

【本人不在ライブ】 メディアに出ないGReeeeNは「影絵」ライブ

音楽界で年々重要度が増しているライブ。困るのは、メディアで顔を出さない"覆面アーティスト"だ。ライブではオープン、逆にライブは一切やらないなど様々。紗幕ごしに演奏するamazarashiのようなバンドもある。

この夏、"本人なし"で全国ツアーを行っているのが、GReeeeN。2007年にデビューした彼らはメンバー4人全員が歯科医で、本業優先のため、メディアはもちろんファンの前にも姿を現したことがない。今回は"影絵"のライブを計画。物体の動きをデジタルに記録する「モーションキャプチャー」を使って、4人のパフォーマンスをシルエット映像にする。会場ではこれと音声を合わせて流す仕組みだ。

制作を手がけるユニバーサルミュージックの団野健氏は「昨年、ファンイベントの1コーナーとして初めて30分ほどのライブ映像を作ったのですが、撮影だけで1週間くらいかかりました」と言う。撮影は、ライブの流れを決めて音源を用意、これに合わせてメンバーが歌い踊る様子を収めていく。ただし、体の47カ所のポイントを24台のカメラで記録する大掛かりなもののため、1人ずつしか撮れない。4人の映像を合わせると「全員でジャンプ」などというシーンが微妙にズレて、撮り直しとなったりするそうだ。

客席では泣き出す人も

「生身の人間であることを感じてもらうには、重要なのがMC(エムシー=コンサート時に曲と曲の間にはさむ演奏者のおしゃべり)」(団野氏)。本当にそこにいると感情移入してもらえるよう、観客のリアクションも想像しながら話す際の間合いを計る。客席とのコールやレスポンスも、音声→映像の順番で作っていく。

シルエットとはいえ、完成した映像は本人の動きそのもの。さらに会場では通常のライブ同様、照明や特効でドラマチックな演出をしていく。観客もアーティストを身近に感じられるのか、「昨年は楽曲に合わせて合唱が起きたり、泣き出す人もいました」(団野氏)。

全7公演のうち、福島→福岡→大阪→名古屋→東京(2日間)は6日連続の開催。「生のアーティストがいないからできる日程(笑)。全国同時ライブなど、いろいろな可能性を感じています」(団野氏)。

【ポストファンモン】 解散した国民的人気トリオの後継者は?

6月1日・2日の東京ドーム公演で解散したFUNKY MONKEY BABYS(以下、ファンモン)。最新のベスト盤は約35万枚をセールス、『NHK紅白歌合戦』に4年連続出場、そして高いライブ動員力といった具合に、なじみやすい楽曲とキャラクターもあり、ヒップホップ系アーティストでは圧倒的な人気を誇っていた。その穴が開いたことで、「ポスト」はいないか、同系統のトリオへの注目度が高まりそうだ。

既に頭角を現しているのが、ソナーポケット。恋愛ソングが得意で「ラブソングマスター」との異名を持つ彼らは、2011年に『好きだよ。~100回の後悔~』がレコチョク年間1位となるなど、配信から人気に。アルバムも3作連続でトップ10入りを果たしている。

実の3兄弟のユニットも

今年5月発売のファーストフルアルバムが週間チャートで12位になったのが、DEppa、桃紅茶、肉だんごという3人のMC(エムシー=ヒップホップミュージックなどでラップを担当する人)からなるシクラメン。東京・蒲田出身の彼らの楽曲は、親しみやすいものが多く、ショッピングモールでのライブも人気だ。アルバムのタイトルやイラストに一貫して使っている「スルメ」が、派手さはないが長く楽しめる彼らの音楽性を象徴している。

他にも、昨年末より配信シングルを10作連続リリースし、6月にメジャーデビューしたデジカット、実の3兄弟からなる逗子三兄弟など3人組は多い。『Lovin'Life』のような若い世代のラブソングから、『ヒーロー』のような父親世代の応援歌まで愛されたファンモンのように、幅広い支持を得るグループが出るか。

【激安輸入CDボックス】 大ヒットCDが1枚300円強に

ビッグネームの激安CDボックスが洋楽ファンの間で隠れたベストセラーになっている。きっかけは昨年3月リリースのマドンナだ。1983年のデビューアルバムから、2008年の『ハード・キャンディー』まで11枚組で約3300円の激安価格で販売されている(5月末時点のアマゾンでの価格を参照。以下同じ)。

他にもデイヴィッド・リー・ロスがボーカルを務めた時代のヴァン・ヘイレン6枚組で約1650円、入手困難だったインディーズ時代のアルバムも含む、グリーン・デイ8枚組で約2600円など様々なボックスが今年に入り登場。1枚約2000円の国内盤と単価があまりに異なるためか、国内のレコード会社からのアナウンスは少ないが、国内でもネット通販サイトで手軽に購入可能だ。

日本では各種特典効果でファングッズとして盛り返しているCDだが、世界市場ではいかにCDの価値が低下しているのかが見て取れる価格設定である。

【TRFダンササイズDVD】 「ダンス×エクササイズ」で150万枚突破

ダンスボーカルユニットのTRFが考案したエクササイズDVD『TRF イージー・ドゥ・ダンササイズ』がヒットしている。2012年6月から約1年間で計7枚のDVDを発売。累計の売り上げは150万枚を突破し、飛ぶ鳥を落とす勢いだ。

『BOY MEETS GIRL』などのヒット曲に合わせてエクササイズできる魅力がミリオンセールスにつながった。主な購入層は30代の女性。子どもを持つ母親たちからは「親子で踊っている」などの声も上がっている。

新学習指導要領により昨年から中学校でダンスが必修化したこともヒットの要因の一つ。これを見据えて、制作したエイベックス側も今回のプロジェクトは3年前から動き出していたという。

また子どもの習い事にダンスを選ぶ親も増加傾向にある。2012年のエイベックス・アーティストアカデミー(ダンススクール)の生徒数は2009年と比べると、1.3倍に増加。ダンスがどんどん身近なものになっていることが、TRFのDVD売り上げの後押しをしているのだ。

(ライター つのはず誠・中桐基善、日経エンタテインメント! 伊藤哲郎・山本伸夫)

[日経エンタテインメント! 2013年7月号の記事を基に再構成]

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