アフリカ大陸を車で巡る旅おとなの冒険 上級編(5)ナショナル ジオグラフィック日本版

世界に名だたる探検家の足跡を追いかけてきたナショナル ジオグラフィック誌がセレクトした特別な旅のプランを紹介する「一生に一度だけの旅 おとなの冒険」。上級編5回目はアフリカ大陸をクルマで巡る旅をお届けします。

~カイロからケープタウンへ アフリカ大陸縦断~

テーブル・マウンテンの雄姿をのぞむ。ふもとにはケープタウンの街並みが広がる。アフリカ大陸を縦走する驚異の旅の感動的なフィナーレを飾る景観だ (c)Richard I’Anson/Lonely Planet Images

野生動物に瀑布(ばくふ)、砂漠、多種多様な文化を内包するアフリカ。このアフリカの縦断ドライブという壮大な夢をかなえよう

エジプト、カイロのにぎやかな通りを、クラクションをしきりに鳴らしながら、タクシーが行き交う。通り沿いでは、長衣を着た男性たちが、座ってコーヒーを飲みながら、水タバコをふかしている。カイロから、まずは空路でケニアのナイロビに飛ぶ。途中のスーダンやエチオピアでは今も紛争が続き、陸路は危険だからだ。

タンザニアでは、自然動物保護区に沿って道路がのびている。午後の暖かなそよ風に乗って、シマウマの鳴き声が聞こえてくる。彼らは大騒ぎしながら、渓谷を流れる川を渡る順番を待っている。夜になると、ゾウたちがアカシアの木を探して歩きまわり、夜明けが訪れると、近くの水場へ水を飲みにいく。グレート・リフト・バレー(アフリカ大地溝帯)のマラウイ湖では、ミサゴが獲物を捕らえ、たそがれ時には燃えるような夕焼けが湖面に映る。

ザンベジ峡谷からたちのぼるすさまじい水煙で、ビクトリアの滝の上空が煙っている。潅木の茂みやまばらな木立が、低木が点在する岩地と砂丘の海に変わったら、ナミブ砂漠に入る。最後の区間は、ケープ州の海岸沿いを行く。クジラに出会えるかもしれない。テーブル・マウンテンがそびえる南アフリカのケープタウンが旅の終点だ。

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ベストシーズン  10~4月。

所要日数  全長8850kmの道のり。ナイロビからケープタウンまでは、陸路で5649km。効率よくめぐっても、最低6週間は必要になる。

旅のヒント  必ず行くとわかっている場合は、ホテルやアクティビティのほとんどを事前に予約することをすすめる。いくつもの国境を越えるので、ビザが必要かどうかを確認しておくこと。黄熱病の予防接種証明書が必要になるところも多い。

とっておき情報  カイロ~ナイロビ間は、毎日フライトが出ている。ナイロビからは、陸路で旅を続けることができる。超軽量飛行機に乗って、上空からビクトリアの滝を眺める遊覧ツアーは4月がベスト。

【見どころと楽しみ】
■タンザニアのタランギーレ国立公園では、サファリ・ロッジのテントでくつろぎながら、野生動物を観察できる。ここでは200頭以上のゾウの群れを見ることができる。
■ユネスコの世界遺産に登録されているマラウイ湖国立公園。カヤックに挑戦して、ムンボ島に泊まろう。
■超軽量飛行機でビクトリアの滝を上空から見下ろすツアーに参加しよう。
■ボツワナのオカバンゴ・デルタ地帯。モロコと呼ばれる丸木舟で、野生生物の宝庫であるラグーンや水路を縫いすすむ。
■ナミビアの塩湖、エトシャ・パンのナムトニ・ウオーター・ホールで動物観察をしよう。夜間は投光照明で照らされる。