2013/6/1

おでかけナビ

訪問者を招き入れるようにカーブする南側のファサード(左)。ロビーからガラス越しに宍道湖の景色を眺める(右)

ガラス面に現れた、分裂する太陽

美術館の内部を見て回るうちに、気が付くと、日没の時刻が近づいていた。宍道湖に沈む夕日の写真を撮ろうともくろんでいたのだが、窓の外に眼をやると、重い雲が相変わらず空を覆っている。出雲の国と言われるくらいなので、雲が多いのは仕方がない。

撮影を諦めて、レストランでコーヒーを飲みながら、うらめしそうに空を眺めていた。すると突然、雲が裂け、オレンジ色の太陽が現れたのだ。慌ててカメラと三脚を準備し、撮影を始める。

まずはロビーから。床と天井もオレンジ色に染まっている。ガラス越しに見る太陽は、宍道湖に反射して2つに見えた。その方向に出雲大社があることを思い返すと、さらにありがたみが増してくる。

前庭に出てみる。すると今度は、太陽が美術館のガラスに反射してさらに分裂して見えた。これまたドラマチックな光景だ。

というわけで、この美術館を訪れるなら、少々の悪天候でも諦めることなく、夕刻まで滞在しよう。運よく日の入りを拝めれば、強烈な感動が味わえる。夕日と美術館の屋根を一望に収められる展望台があると、本当はもっといいのだが…。

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