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女性有識者を結集 イー・ウーマン新事業のもくろみ 佐々木かをり社長に聞く

2013/8/22

 社会で活躍する女性たちが続々と集まっている。場所は女性向けサイトの草分けで老舗のイー・ウーマン。同社は女性の有識者や経営者らを集め、講演者や委員、社外役員などを求める企業や行政組織に紹介する事業を今秋、本格化させる。社会で女性への追い風が吹く中、事業は、男性中心の言論への対抗軸とも映りそうだが、真意はどこにあるのか。イー・ウーマンの創業者、佐々木かをり社長に狙いや動機を聞いた。
イー・ウーマンの佐々木かをり社長

 安倍政権が「女性活用」を積極的に打ち出し、米フェイスブック最高執行責任者(COO)のシェリル・サンドバーグ氏やディー・エヌ・エー創業者の南場智子氏が著した「女性本」はベストセラーに。フジテレビ系列の「27時間テレビ」もメーンパーソナリティーに初めて女性を起用した。女性の勢いがにわかに増す中、「働く女性のためのサイト」をコンセプトとした創業14年目となるイー・ウーマンも大きな動きを見せる。

 同社は9月にも、新たな人材のマッチングサービス「スピーカーズギルド」を本格的に始める。「日本初、女性の講演者・専門家のネットワーク」という触れ込みだ。様々な分野の専門性を持つ女性をとりそろえ、企業のイベントや講演、研修、あるいは行政組織の委員会などに紹介し、女性のマネジメントまでを手がける。

 「公共機関の要職歴任者から海洋、宇宙物理、地震などの専門家、ファンドマネジャーや経済評論家といった金融系出身者、広告などマーケティング関連のプロフェッショナルまで、どんな要望にも応えられるメンバーが既にそろっている」と佐々木社長は胸を張る。

1000人くらいあっという間に集まる

 東京大学医学部客員研究員の石井苗子氏、元厚生労働大臣の小宮山洋子氏、経済協力開発機構(OECD)東京センター所長の中谷好江氏……。今年4月にオープンしたプレサイトには、既にスピーカーズギルドに登録された一部の女性のプロフィルが載っている。ネットイヤーグループの石黒不二代社長やニューズ・ツー・ユーの神原弥奈子社長など経営者も多い。

 現時点での登録者はイー・ウーマンが選んだ約100人程度だが、9月のサイト本格オープンと同時に一般からの登録も受け付け、ネットワークを全国に広げていくという。「チャンスをみんなに与えたい。1000人くらいはあっという間に集まるんじゃないでしょうか」(佐々木社長)

 佐々木社長自身、これまで1000件以上もの講演をこなしてきた。法務省や総務省、経済産業省などの審議会委員も務める。佐々木社長は「OECDでも世界経済フォーラムでも国際通貨基金(IMF)でも、どこのデータをとっても、日本は世界各国と比較して女性の社会進出で圧倒的に後れをとっている」と指摘する。相も変わらぬ男性中心の社会に業を煮やし、活躍する女性の筆頭格としての蜂起なのか。

 だが佐々木社長は断言する。「男女平等、エイエイオー。それは嫌。女性なら何でもいいというつもりはまったくないし、私はウーマンリブでもない。むしろ女性に厳しいほうです」

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