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勝敗は会話の駆け引きで ブーム加速、「人狼ゲーム」

日経エンタテインメント!

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プレーヤーが村民と、村民を装ったオオカミの「人狼(じんろう)」に分かれ、会話を重ねながら、正体を隠している人狼を見つけ出すカードゲーム『人狼ゲーム』がじわじわと広がりを見せている。

遊ぶにはゲームマスターと呼ばれる進行役が必要で、多人数の参加者同士が会話での駆け引きを楽しむスタイルは、日本にはなじみの薄いタイプのゲームだった。しかし、『人狼~嘘(うそ)つきは誰だ?~』(フジ系)や『ジロリアン~人狼~』(TBS系)といったテレビ番組でのタレントたちの駆け引きが、不定期ながら放映されることで知名度が上昇。ネットで知り合った同士が実際に初めて会う、「オフ会」などで、親睦を深めるための定番ゲームとなりつつある。

ルーツは1980年代にロシアで制作された、市民のなかに隠れている『マフィア』を見つけ出すゲーム。これが原型となって、設定を変え、米国で『人狼ゲーム』が生まれたといわれている。

テレビゲームの世界で『MOTHER2』『風来のシレン』などのヒットに携わり、ボード・カードゲーム専門店を立ち上げた丸田康司氏は「店舗で『人狼ゲーム』の問い合わせは多く、他のタイトルの3倍ほどです。欧州では、大人が知的なゲームを子どものように面白がり、勝ち負けではなく、その過程の駆け引きを味わう文化がある。『人狼ゲーム』も、そのひとつ」と、その特徴を語る。

『人狼ゲーム』は、1990年代後半には日本に入ってきていたが、当時は知る人ぞ知る存在だった。現在の人気は、ネットで参加者を募り、2009年から大規模な参加型イベントが開催されるようになったことがきっかけだ。

正式ルールでは、9人のプレーヤーが必要なため、楽しむための敷居が高く、会話や駆け引きによる本来の魅力がなかなか広まらなかった。だが、話術のプロといえるタレントたちが、バラエティー番組風にプレーすることでブレイクした。

「イベントなどで盛り上がるためのツールとして活用しやすく、会話が中心なので、ニコニコ動画やYouTubeなどでの動画配信もしやすい。また、先の読めない展開はライブに通じるところがあり、自分でプレーしなくても、やりとりを見ているだけでも面白いです」(丸田氏)

日本独自の楽しみ方が定着

勝敗は、駆け引きを通してすべての人狼を見つけ出して"討伐"すれば村民の勝ち。逆に村民を"食い殺して"、村民と人狼の数が同じになれば、人狼の勝ちとなる。その過程を楽しむという、『人狼ゲーム』の魅力が認知された現在でも、日本と欧米では楽しみ方が違っているようだ。

「ディベート慣れしている欧米人は、自分の主張を積極的に展開し、そのやりとりを楽しむ。しかし、日本人は勝ち負けの結果にこだわって票の誘導を淡泊に行う人が多い。本来の楽しみ方とは異なるかもしれませんが、そうしたプレーでも楽しめるルールと内容だったことが、日本でも人気が定着した理由のひとつでしょう」(丸田氏)

『人狼ゲーム』はプレーされている様々な国ごとに、多数のバージョンが存在する。なぜなら、特定の著作権者が存在せず、版権フリーな状態だからだ。

「独自ルールを追加したり、SF設定のもの、最大77人が参加できるタイプなど亜流ゲームも多数あります。基本ルールをベースに、自由にアレンジできるため、テレビ番組化しやすかったのでは」(丸田氏)

日本国内でも、海外の翻訳版から個人制作ベースまで、多くのタイプが発売されている。3人から遊べる『ワンナイト人狼』や定番ルールの『タブラの人狼』が人気だが、「さらに新しいバージョンを制作しようという動きが、たくさんあるようです」(丸田氏)。勝敗にこだわる日本独自の楽しみ方が根づき、新たなバージョンが今後も生まれそうな『人狼ゲーム』。人気はまだまだ高まりそうだ。

(ライター 久村竜二、写真 加藤康)

[日経エンタテインメント! 2014年7月号の記事を基に再構成]

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