エンタメ!

東京ふしぎ探検隊

渋谷駅が変身、3つのホームが大移動 迷宮の過去と未来

2012/6/22

渋谷駅の構造は実に複雑。地下鉄銀座線は地上3階を走り、その右手に東急百貨店東横店の東館が見える。左奥に見えるのは東急東横線のホーム

 渋谷駅が大きく変わろうとしている。東急東横線は2012年度中に地下化し、東京メトロ副都心線と相互直通運転を始める。銀座線やJR埼京線もホームが移転する予定だ。渋谷に駅ができてから120年あまり。日本有数の複雑な構造はどのようにして生まれ、どう変わるのか。その痕跡と未来像を探った。

■埼京線と山手線が並列に 銀座線も移動

 2012年4月、渋谷駅東口に開業した商業施設、渋谷ヒカリエ。地下鉄半蔵門線を降り、「アーバンコア」と呼ばれる吹き抜けをジグザグのエスカレーターで昇っていくと、目の前に一面ガラス張りのパノラマビューが現れた。

 左手には首都高速、その横に東急東横線のホーム。連絡通路を挟んで右側には東急百貨店東横店の東館がそびえ、その横を地下鉄銀座線が走り抜ける。鉄道ファンが喜びそうなこの光景は、実はもうすぐ見納めだという。どういうことか。渋谷区に聞いてみた。

 「渋谷駅には9路線が乗り入れています。JRが山手線と埼京線、湘南新宿ライン、地下鉄が銀座線、半蔵門線、副都心線、それに東急東横線と田園都市線、京王井の頭線です。新しい駅ができるたびに増改築を繰り返したため、複雑な構造になっています。駅施設も老朽化してきたので、全体的に再編することになりました」

 渋谷駅周辺整備課の須藤憲郎課長によると、今回の再編は世界的にも例がないほどの規模になるという。まず皮切りに2012年度中に東急東横線のホームが地下に移り、地下鉄副都心線と直通運転を始める。地上の空いた場所にはJR埼京線のホームが移り、山手線と隣り合う。これまで埼京線は山手線から約350メートル離れていて不便だったが、乗り換えが楽になる。

 さらには地下鉄銀座線もホームの場所が変わる。今より副都心線寄りになり、乗り換えが縦の移動だけになる。ホームの幅も7メートルから12メートルに拡大し、混雑緩和が期待できる。

 今回の再編は、街全体も巻き込んでいく。渋谷は台地に囲まれた大きな谷底に位置している。谷底と坂の上との高低差は最大20メートル。渋谷区の計画ではこの高低差を利用して、宮益坂から道玄坂まで、東西を結ぶ4層の歩道を整備する。「スカイウェイ」と呼ぶ4階部分を歩けば坂を上り下りすることなく、宮益坂から道玄坂まで歩くことができるようになるという。

 各階層の上下移動には「アーバンコア」という乗り換えポイントを使う。ちょうどヒカリエの吹き抜け部分のようなイメージだ。東急東横店は東館、西館、南館を順次解体し、JR東日本などと新たに駅ビルを建てる。須藤課長によるとすべてが完成するのに15年程度を見込んでいるという。

エンタメ!新着記事

ALL CHANNEL