小田急・下北沢が地下駅に 5年内に混雑も大幅緩和

世田谷代田駅の手前(梅ヶ丘駅寄り)にある線路の切り替えポイント。3月22日まで地上を走っていた車両が、23日からは正面に見えるトンネルへと向かうようになる

3月23日土曜日、小田急小田原線の下北沢駅、世田谷代田駅、東北沢駅のホームが地下に移る。朝のラッシュ時、1時間のうち40分も遮断機が下りていた9カ所の「開かずの踏切」がなくなり、渋滞が解消される見込みだ。さらに2017年度末までには3駅間の線路が倍増し、朝の混雑と所要時間がともに大きく改善するという。小田急線はどう変わるのか。開業直前の地下駅を訪れた。

下北沢駅、ホームは地下3階に

新宿から急行で2駅。世田谷区にある下北沢駅は、1日の平均乗降客数が約13万800人と小田急全線の中で8番目に大きい駅だ。京王井の頭線との乗換駅でもあるその中核駅が、大きく変わろうとしている。

切り替えのタイミングは3月23日未明。終電が発車すると、地上1階のホームは閉鎖となる。それまで地上に向かっていたレールは一部が切断され、新たに地下に向けて付け替えられる。明け方までの間に工事が行われ、23日の始発からは、地下3階にある新ホームに電車が到着するようになる。

改札は地上に2カ所。旧南口の階段を下りたあたりに新しい南口ができ、北口はそれまでの北口から井の頭線寄りに新設される。

大きな変化は踏切だ。23日早朝から、ラッシュ時に大渋滞を引き起こしてきた開かずの踏切がなくなり、人や車の通行がスムーズになる。線路は半年ほどかけて徐々に撤去する予定で、跡地利用は現在、小田急と東京都、世田谷区の間で協議が続いている。

ちなみに下北沢駅で小田急線と接続する京王井の頭線は、本をただせば小田急系の路線。小田急の創業者である利光鶴松が1933年から34年にかけて、「渋谷―吉祥寺」間を開通させたのが始まりだ。小田急が東急に統合された時代は東急の路線となり、戦後になって東急が解体されたときに京王帝都電鉄(現・京王電鉄)の所管となった。

井の頭線への乗り換え、1分から5分に

下北沢駅の真新しいホーム

23日の地下化を前に、完成間近のホームの見学会に参加した。

地上1階に新しくできた改札を通って、エスカレーターで地下へ。地下2階でいったん降り、別のエスカレーターに乗り継ぐ。23日から使うホームは地下3階にある。

真新しいホームに出ると、円形のトンネルが目に飛び込んできた。電車が走る部分が丸い形をしている。円形の「シールドマシン(掘削機)」で掘り進めたためだ。

地下3階とはいえ、深さは約20メートル。通常のビルなら地下5階くらいの深さだ。その分、地上に出るには時間がかかり、これまで1分程度だった京王井の頭線との乗り換えは、5分ほどかかるようになるという。乗客からは不満の声も出そうだ。

下北沢駅北口。23日以降は閉鎖となる。地下化後は写真右手前の方向にある新北口が出入り口となる
下北沢駅のそばにある踏切は、駅の地下化により撤去される。惜しむようにカメラを向ける人の姿が目立った(3月19日)
世田谷代田駅手前(梅ヶ丘駅寄り)にある切り替えポイント。3月23日未明、右側のレールを一部切断し、中央のレールと接続する工事が行われる
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