この夏こそ女子一人旅！　失敗しない宿選びのコツ

仕事やプライベートで忙しい日々を送る中、自由気ままに過ごせる一人旅は、リフレッシュに最適。また同行者と日程や予算などの調整をする必要もないので、思い立ったら出かけられるのも魅力です。

一人旅といっても、過ごし方は千差万別。趣味や関心にこだわってアクティブに活動する旅もあれば、ゆったりと宿で心身を癒す過ごし方もあります。また自由気ままな旅だからこそ、旅の途中で小さな決断も多くなります。

自分らしい一人旅をしたいなら、『○○をする旅』というように、旅の大きなテーマを設定しておきましょう。憧れの景色を見る、趣味を極める、ひたすら宿でのんびりする……どんなことでも構いません。

過ごし方によって情報収集をするポイントも違いますし、限られた旅先の時間や、予算を配分するポイントも変わります。計画や旅先で迷った際には、決めたテーマだけは達成できるように判断していくといいでしょう。そうすれば、本来の目的から大きくはずれて『こんなはずじゃなかった』という失敗もなくなります。

女性の一人旅にとって、宿の選択は重要です。アクティブに過ごすなら、宿は利便性で選びましょう。駅近で一人でも宿泊しやすいビジネスホテルの利用がおすすめです。

昨今のビジネスホテルは、女性専用フロアや客室があるところもあり、非常に快適でセキュリティーもしっかりしているところが増えています。またフロントに女性スタッフがいるところも多く、様々な相談もしやすい利点もります。

ただし、ビジネスホテルのほとんどが繁華街にあって、夜は少々騒がしく、女性は気になるかもしれません。Googleストリートビューなどで周辺環境をチェックすると安心です。また、いつごろオープンした施設か、確認するといいでしょう。新しいホテルの方が、設備も充実し快適に過ごせることが多いからです。

宿でのんびりする「お籠り一人旅」をするなら、過ごす時間が多くなりますから宿はこだわって選びたいもの。口コミ情報は同世代の女性のものを中心にチェックし、女将や従業員のブログがあれば、それも確認を。普段の書き込みから、宿のポリシーなどが垣間見れて、自分に合うかどうかチェックできます。

「夕食の場所」と「部屋のカテゴリー」は必ずチェックしましょう。

食事時は一人旅で最も寂しさを感じるところなので、部屋食や、食事処ならカウンターや個室だと、人目を気にせずゆっくりと寛げます。

部屋のカテゴリーは、特に旅館の場合に注意が必要です。一人旅を受け入れる宿も多くなってきていますが、一人の場合は表にあまり出ない狭い客室だったり、旅館でも洋室というケースもあります。勿論、納得済みで利用するのは問題ありませんが、「行ってみたら想像と違いがっかり」というのは避けたいものです。

一人旅の場合は、自ずと公共交通機関を利用することが増えますが、地方では終電や終バスが早く、数時間に1本の運行というケースもあります。場所にもよりますが、旅行行程の時刻については予め調べておくことをお勧めします。

その際、一人旅は予定がずれることも少なくありませんから、電車やバスの時刻は幅を持たせて調べておきましょう。また、ぎっちりと予定を詰め込むのではなく余裕を持ったスケジュールにしておくのもポイントです。

計画で困ったときには、SNSを活用するのがいいでしょう。友人や知人だけではなく、「一人旅」をテーマにしたコミュニティーも多くあります。

ここには一人旅が好きな人や、一人旅のノウハウを持つ人が集まっていますから、情報収集だけでなく、何かあればアドバイスをもらうこともできるでしょう。具体的な回答をくれることも多く、利用しない手はありません。

また、実際に一人旅をしている際に、手持ち無沙汰になったり、寂しさを感じたりしたら、SNSで旅の様子を情報発信するのもいいでしょう。旅先からの投稿は反応もよく、様々なコメントが入るので、寂しさも和らぎます。

ただし、実名で登録しているサイトでは、友人限定公開にする方が賢明です。自分の行動をさらけ出すことはリスクをともなうことも忘れずに。

（ライター　村田和子）

この人に聞きました

［nikkei WOMAN Online 2013年6月13日掲載］