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アマゾンに挑む家電量販、「配送」「故障対応」の軍配

2013/8/27

「ネット通販」を舞台に、かつてないほど激しい競争が繰り広げられている。2012年度決算で、米アマゾン・ドット・コムの日本法人であるアマゾンジャパンの売上高が、家電量販店で2位のエディオンを上回る規模に成長。これに対抗するため、家電量販店各社がネット通販での販売力を高めているからだ。ただ、ネット通販での買い物では、価格以外に「配送(配送料・納期)」「アフターサービス(初期不良や故障などへの対応)」「Webサイトの使い勝手」など気になる点も多い。今回、アマゾンと家電量販店のネット通販を詳細に比較すると、各社で意外に大きな差があることが分かった。

【配送】 無料、しかも納期は「注文当日」もあり

図1 アマゾンは品ぞろえを増やす目的で、一部の低価格商品は合計が2500円以上にならないと購入できない「あわせ買いプログラム」を2012年末に開始した

ネット通販では配送料と納期も重要なポイントである。配送料はおおむね無料だが、制約もある。例えば、アマゾンジャパンは小額商品を2500円以上のまとめ買いしかできない「あわせ買いプログラム」を2012年末に開始した(図1)。

これについてアマゾンは、「100円前後の文房具など、従来は単品で購入できなかった商品を販売するため」と説明している。パソコン関連では、数百円のプリント用紙やCD用ラベルなどが対象になっている。

■速配を極めるヨドバシ

大手家電量販店ではヨドバシカメラが全品送料無料とし、ケーズデンキとビックカメラはキャンペーンとして実施している(図2)。それ以外の家電量販店も一定額以上の購入なら無料になる。

納期についても各社は短縮に努めており、特にヨドバシカメラは精力的だ。同社は13時までの注文に対して、離島と山間部を除く全ての地域で当日か翌日までに届ける。「IT(情報技術)システムによる配送体制の効率化で、さらなるスピードアップを検討している」(藤沢副社長)という。

図2 アマゾンと大手家電量販店の配送サービスの内容をまとめた。アマゾンの通常便で購入すると大都市圏では注文後1~2日で届くことが多い。これに対して、ヨドバシカメラは13時までの注文なら当日か翌日までに届く無料サービスで対抗する。ヤマダ電機、エディオン、ビックカメラも一部の商品で速配体制を強化している。詳細については各社のWebサイトを参照

アマゾンでも当日着は可能だが有料会員向けまたは有料配送になる。無料の通常便だと大都市圏では注文後1~2日で届くことが多い。アマゾンのWebサイト内にあるプラットフォーム(アマゾンマーケットプレイス、以下AMP)を通じて販売する外部業者の場合はおおむね遅く、4~5日で出荷というケースもある。なお、AMPでの購入については、万が一、代金の決済が終わった後に商品が届かず、販売店と連絡が取れなくなった場合、アマゾンが最大30万円まで代金分の損害を補償する。

そのほか、冷蔵庫など大型の白物家電を購入する際には、設置代行や不要品の引き取りサービスも利用したい。冷蔵庫の設置は無料の店が多い。ケーズデンキとヨドバシカメラ、ビックカメラは作業料が他社よりおおむね安い。

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