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職場の知恵

2012/11/21

職場の知恵

葬儀・告別式の終了後、故人の亡きがらは火葬場に運ばれ、荼毘に付される。 通常、火葬場まで同行するのは喪主、遺族、近親者以外では、遺族からぜひにと声を掛けられた人だけ。「故人と『特に親しい友人』と感じているからこそ声を掛けた遺族を慮り、呼ばれた人は極力同行するべきです」と川瀬さん。

逆にいえば、たとえ本人が望んでも、声が掛からなければ火葬場へは行かないのが礼儀。「火葬場への車の手配や、現地で出す食事の用意などの関係上、同行者の数が突然増えると、遺族が対応に苦慮するためです」。

火葬が済むまでの1~2時間は、控え室で待機し、茶菓や弁当などを食べて静かに過ごす。その間も、話題は故人のことを中心にするのがマナー。「特に遺族の知らない、心温まる故人のエピソードなどを話すと、遺族の悲しみを一瞬でも和らげることができます」。

火葬が済んだら骨上げを行う。喪主から故人と関係の近い順に2人1組で箸を使い、骨を骨壺に収める。その後は遺骨を後飾りに安置して還骨回向の法要を営み、初七日法要、精進落としの会食に移る。火葬場に同行した人は、途中で帰らず、最後の精進落としの席にも出席するよう心がけたい。

【骨上げ】 火葬場に行くのは誰か?

喪主、遺族、近親者と、遺族からぜひにと声を掛けられた人だけ、出棺の後、火葬場に向かう。声を掛けられた人は極力同行するのがマナーだ。

マナー 遺族のほか、故人と特に親しい人のみ。

骨上げの作法は?

2人1組で骨を箸で挟み、骨壺に収める。喪主から順に足のほうから上に向かって骨を拾い、最後に、故人と最もつながりの深い人が喉仏の骨を拾う。

マナー 喪主から順に足のほうから拾う。

【精進落とし】 初七日の法要に出るのは誰か?

あの世での最初の裁きの日に、故人の罪を軽くするために行う供養が初七日法要。死去後、6日目に行うのが本来だが、最近は火葬後に営むことが大半。火葬に立ち会った人は初七日法要と、精進落としにもぜひ出席したい。

マナー 火葬に立ち会う人は初七日の法要にも出席する。

【年忌】 年忌には必ず喪服を着る?

初七日、四十九日の後も、百箇日忌、一周忌、三回忌、七回忌など、法要は続く。遺族や近親者が集まって故人をしのぶもので、喪服を着用。七回忌以降は、ダークスーツでも可。

マナー 七回忌以降は、喪主も含めダークスーツでもOK。

アドバイザー

川瀬由紀さん
 メモリアルアートの大野屋 大野屋テレホンセンター所長。仏事全般に関する幅広い知識をもとに、同社が開く一般消費者向けの無料電話相談室で葬儀、墓、仏壇の相談のほか、葬祭関連のマナー、しきたりなどの質問を受け付けしている。

(ライター 籏智優子)

[日経WOMAN2012年9月号の記事を基に再構成]

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