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ホントが知りたい 食の安全

食品の安全性めぐる情報に振り回されない方法 ホントが知りたい食の安全 有路昌彦

2013/2/22

■「言った者勝ち」になりがち

逆に食に関する危険情報も同様です。多くの場合はその情報の真偽を十分に吟味することなく、報道をしているケースも多いように思います。

仮に間違ったことを言ったとしても、後日お詫びと訂正があったとしても、訂正に気づく人はそう多くはありません。

つまり「言った者勝ち」になりがち。結果として、風評被害は簡単に発生してしまうのです。

消費者もその分の社会コストを背負うことになり、雇用も失われるので、安易にそのような情報に流されないようにすべきです。

そこで、まずテレビなどで食品の安全に関する情報を得た場合は、いきなり行動に移すのではなく、「真偽を確認する」というたった1つのプロセスを設けるのが効果的です。

これができるかどうかで、結果は大きく変わります。

■安易なネット検索は危険

内閣府 食品安全委員会(FSC)のウェブサイト http://www.fsc.go.jp/

具体的な「真偽を確認する方法」は、食品安全委員会の情報が最も信頼できます。そこで確認するのがよいでしょう。

逆に最もよくないのは、安易にインターネット上で検索して、情報の裏のとれないブログなどの情報を鵜呑みにすることです。

情報源として食品の安全に関する情報はひとまず食品安全委員会に集まっていますので、そこで確認をとることをお勧めします。

情報は多ければ多いほうがよいというわけではなく、正しいか否かを吟味した上で活用する必要があります。

一旦情報を耳にしたら、食品安全委員会などの信頼できる情報ソースを見たうえで、検討しましょう。

これだけでも風評被害はかなり防止できるということができます。

有路昌彦
近畿大学農学部准教授。京都大学農学部卒業。同大学院農学研究科博士課程修了(京都大学博士:生物資源経済学)。UFJ総合研究所、民間企業役員などを経て現職。(株)自然産業研究所取締役を兼務。水産業などの食品産業が、グローバル化の中で持続可能になる方法を、経済学と経営学の手法を用いて研究。経営再生や事業化支援を実践している。著書論文多数。近著に『無添加はかえって危ない』(日経BP社)、『水産業者のための会計・経営技術』(緑書房)など。

[ecomomサイト2012年5月8日掲載記事を基に再構成]

ecomom2013年春号(無料・2月27日までにhttps://ec.nikkeibp.co.jp/cgi-bin/order/orderhtml.cgi?mag=mom.htmlより読者登録)では「しっかり睡眠、すっきり朝時間が元気のもと」野口真紀さんの「わが家の春弁当」「今までとこれからの日本のエネルギー事情」「小型家電リサイクル法とは?」などを掲載している。

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