男の子のママは胆力アップ、女の子のママは切り替え上手に

根本的に、男の子のママは、本当の意味での「胆力」が鍛えられます。男の子は一回言っても聞きませんから、考え方を柔軟にしていくことが求められます。特に、男の子×男の子の兄弟のママは、言っても聞かない子どもが2人(パパも入れたら3人?)家庭にいるわけですから、柔軟でないと乗り切れないことばかりでしょう。「それができるはず」と選ばれたママだと思ってくださいね。

逆に、女の子は手がかからない分、ママは「切り替え上手」になることが求められます。子どもに対して、まともにぶつからないこと、いらいらを静める鍛錬が必要です。口が達者になったとき、子どもと同じ視点に立たないようにするのは、案外難しいものです。女の子はママの洋服にうるさくなったり、「ママ、さっきと言ってることが違う!」と言ったりしますから、ママ自身が人に優しく、どんなときでも笑顔でいられるようになれたらすてきですね。

“きょうだい”というのは本当に面白いもので、「3人集まると社会ができる」と言われますが、3人以上になると、家庭の中で子ども達の力のほうが強くなります。チームのようになって遊んでいる姿は、本当にかわいいものですよね。

子どもは、環境やしつけだけでなく、きょうだい構成、性差も関係しながら、“その子らしさ”が作られていきます。「この子はこういう子だ」と最初から決め付けずに、ぜひ、じっくり見てあげてくださいね。

山本直美
 チャイルド・ファミリーコンサルタント。アイ・エス・シー代表。NPO法人「子育て学協会」会長。1967年生まれ。日本女子大学大学院家政学研究科修士課程修了。幼稚園教諭を経て、大手託児施設の立ち上げに参画。95年にアイ・エス・シーを設立、自らの教育理念実践の場として保護者と子どものための教室『リトルパルズ』を開設。08年にはこれまで研究・実践してきた理論・プログラム普及のため、NPO法人「子育て学協会」を設立。キッザニアのプログラム監修やリクルート社事業所内保育施設運営の受託、子育て支援の『ゆるママ講座』『できパパ講座』プログラム提供などの実績がある。著書に『デキるパパは子どもを伸ばす』(東京書籍)、『子どものココロとアタマを育む 毎日7分、絵本レッスン』(日東書院)など。

[日経DUAL2014年5月13日掲載記事を基に再構成]