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武器はアイデア 大手に挑む「お手ごろ家電」の実用度

2013/8/26

売りは、ユーザーの不便を解消するキラリと光るアイデアと手ごろな価格。経営面で苦戦する国内大手家電メーカーが多いなか、新興の家電メーカーが勢いを増している。新興らしいスピード感と小回りの良さを武器に、ユーザーニーズを的確に捉えた家電製品を世に送り出している。ロボット掃除機からLED(発光ダイオード)照明、エステ家電まで、新興家電メーカーの売れ筋製品を徹底的にチェックした。

LED照明をはじめ、家電やインテリア、生活雑貨まで、さまざまな商品を製造・販売するアイリスオーヤマ(仙台市)のLEDシーリングライト「エコハイルクス PHシリーズ」。

2012年度省エネ大賞で資源エネルギー庁長官賞(節電賞)を受賞。実勢価格で1万円以下もラインアップする同社製品では上位モデルだ。高効率のチップを採用し、固有エネルギー消費効率を1W当たり115lmに高めた。電球色と昼光色のLEDを持ち、調色にも対応。中間色での演色評価数は、合格レベルの80を確保。下写真のように食品の見え方は自然だ

2012年度の「省エネ大賞」(省エネルギーセンター主催、経済産業省後援)を、LEDシーリングライトとしては業界で初めて受賞した。受賞の理由は、高い節電性能にある。PHシリーズは、LEDシーリングライトの節電性能を示す固有エネルギー消費効率が、最も高いモデルでは125lm(ルーメン)/Wと、業界でも群を抜く。消費電力は、同等の明るさの製品と比べて2~3割も低い。

■開発スピード支える「伴走方式」

ホームセンターへの製品供給で地盤を築いたアイリスオーヤマがLED電球を初めて売り出したのは2009年8月、LEDシーリングライトは2011年11月と業界では後発である。それまで照明機器での目立った実績があったわけではないが、わずか数年でLED照明では大手と肩を並べる存在に成長した。

同社常務で研究開発本部長の大山繁生氏は、今回の受賞の背景について、「開発スピードの速さ」を挙げる。「LEDチップは3カ月で性能が向上する。当社は国内外の優秀なチップをいち早く集めて評価し、製品化している。開発スピードが速ければ、それだけ性能の良いチップが使える」(大山氏)。「伴走方式」と呼ばれる独特な開発スタイルがそのスピードを支えている。伴走方式では、設計、試作、評価、特許などの部署が初めから企画に参加し、同時並行的に仕事を進めるため、短期間に製品化できるという。

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