悩み解決 仕事と子育てを両立できるか不安です…ハッピーWOMAN養成講座 田中ウルヴェ京

将来、結婚して出産も子育てもしたいけれど今の会社で仕事と育児を両立できるか不安でいっぱいです。ずっと自分らしく働き続けるには、どうすればいいのでしょうか。メンタルトレーナーの田中ウルヴェ京さんが読者の不安を解消します。

【今月の相談者】

工藤綾子さん(仮名・26歳・建築・設計)
 小さな設計事務所で建築設計の仕事をしています。近い将来、結婚し、いずれは子どもも欲しいと思っていますが、今の会社で育児と仕事を両立していけるか不安です。同じ部署には子育てしながら働く37歳の女性上司がいますが、彼女は出産ギリギリまで働き、入院中も病院で仕事をしていたほどタフ。同じことを求められそうな雰囲気を感じ、どうすればいいか悩んでいます。

不安の大半は思い込み悩むより「今」に意識を

工藤 設計事務所で建築士を目指して働いています。最近、長年付き合っている彼と結婚話が出ているのですが、今の会社は社員4人の小さな事務所。仕事はずっと続けていきたいけれど、この先出産して育児と仕事を両立できるか心配です。

田中ウルヴェ京(みやこ)さん 1988年ソウル五輪シンクロ・デュエットで銅メダルを獲得。日、米、仏のシンクロ代表コーチを歴任後、米国の3つの大学院でスポーツ心理学や認知行動療法を学び、修士号取得。01年にMJコンテスを起業。プロ選手やビジネスパーソンにメンタル指導を行う。国立鹿屋体育大学客員教授、日本大学医学部講師。二児の母(この記事の写真:竹井俊晴)

田中 社内にワーキングマザーとして働く先輩はいないの。

工藤 10歳上のシングルマザーの上司がいるのですが、実は、彼女がスゴすぎてプレッシャーになっているんです。出産ギリギリまで働き、産後2日で仕事を再開、今もバリバリ仕事をして…。あまりにタフな前例を作られ、とても同じようにできる自信がありません。

田中 その女性上司と同じ働き方を求められていると?

工藤 直接そう言われたことはないけれど、ワーキングマザーは彼女だけなので、それを基準にされそうで。その女性上司からも、同じレベルで働いてほしいという空気をなんとなく感じます。体調を崩して休むと迷惑そうな雰囲気を感じることも…。

田中 話を聞いていると、どうも臆測で悩んでいる感じを受けますね。でもそれは工藤さんに限ったことではありません。実は、人間が感じていることのほとんどは思い込みなんです。特に女性はその傾向が強く、自分のフィルターで勝手に解釈してしまうことが多い。例えばその女性上司がため息をついたとき、それが工藤さんへの当てつけなのか、会社に対する憤りなのかは彼女にしか分からない。「なぜため息をついたのだろう」とその理由解明に労力を費やすより、「ご迷惑をかけていますよね。すみません」と先手必勝で謝るほうが解決策を見いだせますよ。

工藤 同じようにやるべきだと、思い過ぎていたのかもしれません。

田中 できることや働き方は人それぞれ違うからね。彼女には、そのやり方が合っていただけ。それを職場で理解してもらうには、「“私なりに”一生懸命頑張ります」という言葉を活用してみて。彼女と同じようにはできないけれど、自分にできることは精いっぱいやるという前向きな表現です。

工藤 それなら言えそうです。

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謝りと依頼の言葉を「心を込めて」活用する