2014/1/18

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巨人・ネスレが家庭外に進出

大手中心のカフェ戦争の余波を受け、さらに苦境に立たされているのが、主に個人経営の街の喫茶店だ。実は今、こうした零細店などを手助けする形でカフェ戦争に斬り込む新勢力が、業界の注目を集めている。インスタントコーヒーの市場では約7割のシェアを持つ最大手のネスレ日本だ。

ネスレ日本は代理店を通じて2013年夏から「カフェ ネスカフェ」の看板を出す契約店の募集を開始。スーパーなどの店内カフェも積極的に展開しており、カフェ業界の台風の目になりつつある

同社は総代理店のシーエヌジェイを通じて、「カフェ ネスカフェ」の看板を掲げる契約店を2013年夏から募集開始。契約店は月1万5750円のサポート料を払うことで、1台100万円程度する業務用マシン「ネスカフェ ミラノ」を借りられる仕組みだ。ネスレにとっては業務用コーヒーの拡販につながる。すでに街の喫茶店や、ランチ後の空き時間にカフェ営業を始めたい飲食店などからの問い合わせが殺到しており、「今後3年で全国1000店規模を目指せる勢い」(ネスレ日本)という。

2013年9月からカフェ ネスカフェの看板を掲げている東京・代官山の飲食店「シーフード カフェ アンド ダイニング ジン」。訪れると、店内の目立つ場所にネスカフェ ミラノが置かれ、ランチタイムは食事代にプラス100円で、ブレンドコーヒーやカフェラテ、カフェモカなど、10種類以上の多彩なドリンクが頼める。山方哲也店長は、「以前は他社のマシンを使っていたが、ミルクの泡立てに手間がかかり、ランチでラテを出すのは難しかった。ネスカフェ ミラノはボタン一つでラテができ、抽出後の豆を捨てるなどの作業も不要なのが決め手になった」と話す。

2013年9月から看板を掲げる東京・代官山の「シーフード カフェ アンド ダイニング ジン」
「金沢アイアンカレー」を売りにする代官山のジンでは、コーヒーの注文数がアップ
無償で貸与される業務用マシンでは、専用のソリュブルコーヒーを使ったラテなどが、ボタン一つで作れる

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