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2012/4/21

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東横線の特急・急行がすべて東上・池袋線へ乗り入れか

逆に、日中、東急の16本すべてが副都心線に乗り入れるとイメージするのは、副都心線利用者数などを踏まえてみても、現実味に欠ける感がある。小竹向原~渋谷間の2008年度年間輸送人員は約7857万人。副都心線と同様に日中、快速4本と各停8本の毎時12本運転をする東京メトロ東西線の中野~西船橋間では、同輸送人員が約4億8734万人だ。

東京メトロは3月26日、今年度の事業計画を発表した。ダイヤ改正については、副都心線など6線で早朝・朝ラッシュ・夜間・深夜時間帯に増発すると記している。日中の増発はなさそうだ。

副都心線と同じく、日中に緩急毎時12本の列車が走る東西線。写真は快速区間の荒川中川橋梁(南砂町-西葛西間)を渡る電車(写真:大野雅人)

以上のような点を踏まえ、副都心線の日中は毎時12本と仮定する。では直通しない4本は、どの種別の列車でどこで折り返すのか。ヒントは新宿三丁目駅にありそうだ。副都心線内には渋谷駅のほか新宿三丁目の池袋方にも引き上げ線が1本あり、折り返しが可能だ。

東京メトロは開業当初に発表した資料で、副都心線整備の効果として、広域ネットワークの形成と乗り換えなしのシームレスなサービス提供を挙げている。今年度の事業計画では、東横線地下化に際しての直通先を、東上線は森林公園、池袋線は飯能までと記している。

これらを踏まえ、以下のような乗り入れパターンを考えた。

・東横線の特急4本と急行4本は、東上線・池袋線へすべて乗り入れ
・東横線の各停4本(自由が丘で特急待避)は、副都心線内で急行待避せず和光市へ
・東横線の各停4本(残りのすべて)は、渋谷で折り返し。または、一部が渋谷で副都心線急行を待避し、新宿三丁目で折り返し

もし副都心線急行と東横線特急が1本の列車になると、新宿三丁目~横浜間が約30分で結ばれる。競合する湘南新宿ラインは新宿~横浜間が30分前後なので、互角になる。

現状、和光市止まりが5本、東武・西武に乗り入れる列車が7本の合計12本がある。この予想パターンが実現した場合、和光市止まりが1本減、東武または西武に1本増発となることが考えられる。

さらに展開すると、横浜高速鉄道みなとみらい線の元町・中華街と、東武東上線の森林公園や川越市あるいは西武池袋線の清瀬や飯能の間を、特急や急行が走ることも想像できる。今のところ、副都心線の急行は、東上線内では各停に、池袋線内ではほぼ快速・準急となって乗り入れている。東横線との直通運転が始まると、東上・池袋の両線で種別がどう変化するか、期待は膨らむ。

相互直通運転による“鉄道ネットワークの高密化”は、利用者の選択肢が増え、鉄道の需要増につながる。反面、いったんダイヤに狂いが生じると、連鎖的に各方面にダイヤの乱れが波及し、その脆弱さがあらわになる。

こうした利用者の不安を解消する対策の一つとして、東京メトロは4月1日、「運行情報メール配信サービス」を開始した。利用者が設定した路線の運行情報がタイムリーに届く、携帯電話・スマートフォン・PC向けのサービスで、相互直通運転先の路線情報も配信する。東横線との直通運転を控え、こうしたソフト面の取り組みも進んでいる。

(ライター 大野雅人)

[ケンプラッツ2012年4月9日掲載]

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