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「もの忘れ」対策 すぐできる日常生活7つのケア もの忘れ改善(下)

2014/5/18

日経ヘルス

最近、思い出せない、覚えられない……。人の名前が出てこない、「あれ、それ」が多くなった、度忘れが増えた。もしや認知症──あなたもそんな悩みを抱えていませんか。前回の記事で、もの忘れの背景には、うつ病や栄養不足、更年期などの原因が潜んでいることをお伝えした。今回は、タイプ別の対策と治療法を紹介しましょう。

もの忘れの原因は複数ある。中には、うつ病や甲状腺機能低下、ストレスなどが原因になっているものもある。ここからは、もの忘れのタイプ別に具体的な対処法を見ていこう。

■集中力や判断力が落ちる「うつ」タイプ

ぐっすり眠れない、マイナス思考、やる気が出ないなどの症状があって、もの忘れもある場合は、うつの可能性が大。

「うつは心身が消耗してエネルギー不足に陥った状態。まずはしっかり寝て、食べて、充電すること。そして、悩みや愚痴を話すことも大事。うつ状態が改善すれば、もの忘れも自然とよくなる」と牧野クリニック心療内科の牧野真理子医師。

症状がつらいなら我慢せず、心療内科や精神科で相談を。「なるべく軽い段階で治療を始めたほうが、治りも早い」(牧野医師)。また、「うつ病は将来の認知症のリスクになることもある。しっかり治しておくことが大事」と筑波大学附属病院精神神経科の朝田隆教授。

(イラスト:いいあい)
■甲状腺・てんかんなどが原因の「体の病気」タイプ

甲状腺機能低下症は女性に多く、特に40歳以降での発症が目立つ。全身の代謝が低下するため、体の症状だけでなく、もの忘れや気力の低下、しゃべり方がゆっくりになるなどの症状も。「甲状腺ホルモンを薬で補うと劇的に良くなる」と牧野医師。血液検査で分かるので、心当たりのある人は、まず検査を。

てんかんも、もの忘れの原因の一つ。「子どもの病気という印象が強いが、もの忘れを伴うタイプは40~50代以降での発症が多い」と朝田教授。けいれんは伴わないが、突然、意識が朦朧として無反応になる、発作の前に変なにおいがしたり、何かが見えたりする、普段の記憶力も以前に比べると多少落ちた、といった症状があったら、一度検査を。「問診と脳波検査などで診断がつく。抗てんかん薬がよく効く」と朝田教授。

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