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「すり減らない」働き方をするために

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NIKKEI STYLE

 長時間労働が当たり前になっている日本の職場。消耗し、疲れ果てて「もう続けられない!」と退職する人は珍しくありません。退職はしないまでも、「いつまで今の働き方を続けるんだろう?」と不安に思っている読者も多いのではないでしょうか。社会の変化と自分の中長期的なキャリアを見据えて個人が努力しないといけない時代、私たちはこれからどうすればいいのでしょうか? 今回は「働き方」について鋭い考察を続ける人材コンサルタントの常見陽平さんに聞きました。

今は"働き方の過渡期"です。"ノマドワーカー"とか、"マイクロ起業"など新しい働き方の概念がどんどん出てくる一方で、これまでスタンダードだった"正社員として働く"という形も依然として存在しています。

新しい働き方が出てきていると言われても、そう誰でも飛び込めるわけじゃない。働き方は、今後10年、20年で間違いなく大きく変わっていくでしょうが、今はまだその形自体が混沌としています。どんな大企業であっても"一生安泰"とは言い切れません。その意味で、社会の変化と自分の中長期的なキャリアを見据えて個人が努力しないといけない時代だと言えます。

今年に入ってから、ジャーナリストの白河桃子さん、社会学者であり詩人の水無田気流さん、ライターの西森路代さんらとともに女性の働き方について考えるイベント「日本女子学サミット」を3回行ったのですが、いずれも満員となりました。女性は結婚や出産、介護などライフステージの変化で働き方を見直さざるをえなくなるケースも多く、それだけ"働き方"に関心を持っている人が多いのでしょう。「モヤモヤ感、怒りを代弁してくれた」と好評でした。

これは最近聞いた話ですが、正社員の女性が結婚や出産のタイミングで会社を退職すると、同期の女性社員たちから立て続けに「話を聞かせてほしい」と連絡が入るそうなんです。

日本は相変わらず長時間労働が蔓延(まんえん)している職場が多く、「いつまで今の働き方を続けるんだろう?」と不安に思っている人が少なくありません。みんなで一緒の働き方を続ける時はいいけれど、その働き方から抜け出す人が出始めると、ひるがえって「じゃあ、私はどうするんだろう?/どうしたいんだろう?」と考えさせられるわけですね。

実際、今は正社員も派遣社員も大変な時代です。私が「とらばーゆ」という雑誌を作っていた2001年頃、メディアのメッセージは「派遣社員になれば幸せになれる」というものでした。

定時に帰れて、お給料もそこそこ高くて、残業代もしっかりもらえる――「自分らしく働ける」と言われていたのです。ところが今の現実は、そんな"バラ色"じゃありませんよね。

正社員の業務が定型化してきたら、派遣社員に任せるようになりますから、それなりのスキルレベルが要求されます。場合によっては正社員と変わらないレベルの仕事をしながら、お給料は相対的に低い金額しかもらえませんし、"出世"もない。

一方、正社員は派遣社員という存在が現れたことで、定型的な業務は派遣社員に任せ、本当の意味でスキルと経験と知識が問われる難易度の高い業務を中心に担当するようになった。これが長時間労働をさらに蔓延させることにもつながっています。

先だっての女性の働き方を考えるイベントを行った際、会場から聞かれた不安の代表的な声が、「この先、この忙しさが一体いつまで続くのか?」「仕事の忙しさと結婚や出産を両立できるのか?」というものでした。女性たちは男性以上にこうしたジレンマを抱えながら働いていることがはっきりと分かりました。

人と会うアポだけではなく「自分とのアポ」を

こうした状況下では、自分で時間のコントロールをしっかりして、「すり減らない」働き方をすることが重要です。一度、自分の1週間のタイムスケジュールを見直し、削れるものがないか見直してみましょう。予定を入れるのは7割程度にして、常に不測の事態に対応できるような余裕をもったスケジューリングを心がけましょう。人と会うアポだけではなく、"自分とのアポ"――考えたり企画書を作成したりする作業時間を確保することもコツです。自分の時間を確保しながら、今後のキャリアについて戦略的に考えていくことが必要な時代なのです。

この人に聞きました

常見陽平さん
人材コンサルタント。新卒でリクルートに入社後、「とらばーゆ」編集部などを経て玩具メーカーに転職し、新卒採用を担当。2009年に人材コンサルティング会社クオリティ・オブ・ライフに参加。企業の新卒採用や学生の就職支援のコンサルティングを行う傍ら、講演・執筆にも精力的に取り組む。2012年に退職し同社フェローとHR総合調査研究所客員研究員に就任。近著に『女子と就活』(中央公論新社、共著)などがある。http://www.yo-hey.com

(ライター 田中美和)

[nikkei WOMAN Online2013年8月14日付記事を基に再構成]

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